地球外知的生命体の調査計画「エイリアン・ハンター」/ヒストリーチャンネル「古代の宇宙人」

われわれはすでに接触している

21世紀になって初めて、主流の学者、科学者、各国政府らは、地球外に存在する知能の高い生命体を突き止めるべく、公開調査に乗り出した。それまでこのような活動が公にされることはなかったが、実際には地球外生命体の存在の証を求め、何十年にもわたり調査が行われてきたのだ。

1947年ごろから、説明のつかない観測例や、謎めいた事例が度重なり、米国政府の一部の高官は、正式に宇宙人ハンターに任命された。プロジェクト・サイン、プロジェクト・グラッジ、プロジェクト・ブルーブックといった米政府機関がUFO目撃情報の調査にあたるも、説明のつかない報告例は何百にものぼるという。

ここで、古代宇宙飛行士説論者たちは、何千年も前から同じような努力がなされていたと主張する。根拠として、世界中に古代の天文台があること、また、2000年以上も前にバビロニア人が惑星の動きを観測していたという新たな証拠をあげていく。なぜ人間は自分たちのような生命体の発見を切望しているのか? 発見まであと少しなのだろうか? 古代宇宙飛行士説論者たちは、主流派が調査を始めたのは単純な理由からだという。彼らの中にすでに地球外生命体と接触した者がいる、というのだ。

 

【エイリアン・ハンター】 解説=宇佐和通

タイトルからはゴーストバスターズ的な外見の人たちがマニュアルな手法で進めるフィールドワークを想像してしまうかもしれないが、番組で語られるのはきわめてアカデミックな内容だ。

地球以外の星に知的生命体がいる可能性を追っているのは、夢見がちな一般人だけではない。宇宙空間のどこかから地球に向かって発信されている電波を傍受し、発信源を突き止めようとしている科学者たちがいる。こうした研究は主として電波天文学という分野の範疇に含まれるものだが、最近では宇宙物理学や宇宙考古学といった分野も取り込み、限定的ではあるが学際的なプロジェクトもいつくか始動しているのが事実だ。

こうした傾向の背景には、地球から電波を発信して“返事を待つ”という方向性の、かなり昔から存在する研究も大きく関わっている。SETI=地球外知的生命体プロジェクトだ。文字通り、地球外生命体による宇宙文明を発見するのが目的である。1970年代からは光学望遠鏡を使ったOSETI=光学的地球外知的生命体探査プロジェクトも行われており、チャンネルが増えたことになる。

番組ではアメリカ空軍が独自に行っている調査についても言及があるのだが、このあたりから若干の疑念が生じる。もちろんロズウェル事件、そしてソコロ事件に関しても言えることだが、入手したデータとその分析結果がすべて明らかにされているとは到底思えない。ただ、これは当然の措置なのかもしれない。地球外生命体の存在を認め、それに関する詳細な情報を開示するという方向性が地球人類全体のコンセンサスであるとはいい難いからだ。

政府機関の元職員が、地球外生命体に関するコメントを発表することも珍しくない。ただ筆者は、こうした事例も巨大な隠蔽工作の一部分であるような気がしてならない。おそらくは意を決して口を開く人たちが嘘をついていると言っているのではない。むしろ自分が知っている真実を話すように仕向けられているのではないか。多くの嘘の中にわずかな真実が混じっていても、バイアスがかかった見方になってしまうことは避けられない。

これから先も、否定派と肯定派、そして陰謀論者たちのさまざまな思惑が渦巻く中、エイリアン・ハンターたちは真摯な態度で研究を粛々と進めていくのだろう。

古代の宇宙人 - エイリアン・ハンター

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