古代文明と最新技術が挑む「死からの復活」/ヒストリーチャンネル「古代の宇宙人」

人類が挑む「死の克服」

死人が墓場から生き返る。甦ったミイラが余生を送る。臨死体験をした人物があの世で親族と遭遇する。

そのような驚くべきストーリーは、歴史上いくつも残されている。それらは単なる伝説に過ぎないのだろうか? イエス・キリストや預言者エリヤ、ミイラやゾンビに至るまで、私たちの文化は生死の境目を彷徨う者の物語で溢れている。

そして今日においても、科学者たちは手術室での瀕死状況を何時間も引き伸ばし、臨死の状態を解明しようとしている。ハイチの祭司は、死者を墓場から呼び起こす古代の儀式を今日でも行っている。そして何週間もの休止状態を経てまた蘇生するという微細生物が発見された。

われわれは、いよいよ生死という生命の謎を解明しようとしているのだろうか?

 

【死からの復活】 解説=宇佐和通

ここ何年間か、クライオニクスという言葉が取りざたされている。現時点での医療技術では治療が難しい、あるいは不可能な病気にかかっている人の体を死後に冷凍保存し、将来の医療技術・知識の発展を待ち、蘇生するための技術が完成した時に解凍して適切な治療を施そうという考え方だ。

体全体を冷凍保存するだけではなく、頭部だけ、あるいは脳だけを保存しておいて蘇生させるという方法論についても、実用化に向けて研究が進んでいるのが事実だ。

聖書の『ヨハネの黙示録』記されているラザロ、そして何よりも『ヨハネの福音書』に記されているイエス・キリストの復活の復活はいうに及ばず、“よみがえり”という現象の歴史は古い。古代エジプト文明でミイラが作られたのは、黄泉の国を旅する魂が物質世界に戻ってきた時のための“器”を設えておくことが主たる目的だったとされている。

今回のエピソードのテーマは、そのよみがえりに関する概念の源をつまびらかにし、技術的な側面を解き明かしていくことにある。

ニュアンスとしては、いわゆるゾンビ的なアンデッド=死ぬことがない存在に対する考察ではなく、一度生物としてのすべての機能を停止した肉体に再び命を吹き込むという過程を考えていく内容になっている。

古代の宇宙飛行士説がどう関わっていくのか。古代の地球人は、未知の先進文明からよみがえりの概念とそれにかかわる概念とテクノロジーを伝えられていたというシナリオが浮かび上がってくる。

そもそも、死者が甦るという概念が自然発生的に、自発的に古代人類から生まれたと考えることは理に叶っているのだろうか。そんな疑問が脳裏に浮かぶ。死というものは、現代よりもはるかに身近な出来事だったのではないだろうか。現代人にくらべて平均寿命がかなり短かったことは想像に難くない。逆説的な言い方をするなら、死をスタートにして進むライフサイクルという概念は、エジプトの黄泉の国思想やミイラの存在意義にも通じるのではないだろうか。その概念は古代人類が自発的に生み出したのではなく、完成した思想として外部からもたらされていたとしたら、古代エジプトから聖書まで一本の線でつながっても何の不思議もない。

そしてキリストの復活から約2000年後の今、最先端テクノロジーを軸にしたクライオニクスという“よみがえり”が実用化されつつある。ひょっとしたら、何千年も前の地球にも同じようなテクノロジーが存在していたのかもしれない。

 

古代の宇宙人 - 死からの復活

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