天空へのメッセージ「ナスカの地上絵を解く」/ヒストリーチャンネル「古代の宇宙人」

天空の来訪神を地上に遺す

古代宇宙飛行士説の提唱者ジョルジョ・ツォカロスが、ペルー南部の砂漠地帯で発見されたナスカの地上絵の謎に迫る。

何百もの巨大な直線、動物の輪郭、幾何学的な模様、さらに宇宙人のような形が何マイルにもわたって広大な平原に描かれている。だれが何の目的でこれらの地上絵を作ったのか、専門家たちの意見は分かれている。

古代宇宙飛行士説を提唱する専門家たちは、これらの巨大な地上絵が地球外生命体との繋がりを証明するものだとし、その地域に住んだ古代人たちが、来訪した神々に敬意を表してその姿を残したという。

2000年前のこの地域は荒野であり、ここで発掘された古代ナスカ人の遺跡の中から、縦長の頭蓋骨が見付かっている。これは古代伝説の「スカイピープル」との接触を示唆するものなのか?

 

【決定的証拠を探せ! ナスカの地上絵を解く】 解説=宇佐和通

世の中に不思議なものはたくさんある。スフィンクスもピラミッドも、ギョベクリ・テペの遺跡も、バールベックの巨石も不思議で不思議で仕方がない。でも、筆者が最も不思議だと思うのは、ナスカの地上絵だ。スケールを考えても完成度を考えても、群を抜いた不思議さだと思う。この番組は、筆者が大好きなそのナスカの地上絵にスポットが当てられる。

ナスカの地上絵に対する関心が高まることになったきっかけは、1969年に出版されたエーリッヒ・フォン・デニケン氏の『未来の記憶』だったといっていいだろう。地上に立った状態では、周囲よりも少し色が明るい石が並んでいる部分があるだけで、何もわからない。しかし空から見ると、その石の列によって、幾何学的な模様のみならずクモやサル、ハチドリといった生き物の姿が見事に描き出されている。ペルーの砂漠地帯に、誰が何の目的でこんなものを描いたのか。人類学界も考古学界も、いまだに納得できる答えは出していない。

古代の宇宙飛行士説を信奉する人々は、地球外生命体の関与を疑わない。砂漠に描かれたもののなかには、いわゆる宇宙人を思わせるものが含まれていることも事実だ。はるか昔の時代、ペルーの砂漠地帯で暮らしていた古代民族は、彼らのもとを訪れた“神”の姿を模して巨大な地上絵を描いたのだろうか。

ナスカは、地域的特徴に関しても興味深い事実がある。世界有数の硝酸エステルの産地なのだ。硝酸エステルは、ロケット燃料を生成する際の主要な物質として知られている。この物質を必要としていた何者かが存在していたのか。そしてそれは、地上絵と何らかの関係があるのか。

謎はそれだけではない。この地で文明が栄えていたのは2000年前であるという説がある。文明の年代区分の古さと地上絵の完成度のアンバランスさも驚きなのだが、あちこちで奇妙な形の頭蓋骨が見つかっているという事実を見逃してはならないだろう。普通の人間のものとは思えない、後頭部が異常に長い頭蓋骨なのだ。こうした要素が、地上絵のミステリーをさらに深めている。

全編を通じてホストを務めるのは、ジョルジオ・ツォカロス。古代の宇宙飛行士説の代表的リサーチャーであり、番組の顔でもある人物だ。その点も含め、シリーズの代表作と呼ぶべき渾身のエピソード。この番組を見て、ナスカの地上絵に対する愛情がこれまで以上に深まった。筆者と同じ思いを強める人は、決して少なくないだろう。

 

古代の宇宙人 決定的証拠を探せ!- ナスカの地上絵を解く

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