「失われた契約の箱アーク」を追う!/ヒストリーチャンネル「古代の宇宙人」

超科学を思わせる「アーク」の行方

古代宇宙飛行士説提唱者のツォカロスが、最も探し求められている宗教的遺物、契約の箱の歴史やその構造について紐解いてゆく。

聖書によれば、契約の箱には十戒が収められただけではなく、それ以上の力が秘められているという。その箱は食糧を作り出す神の力を持ち、岩壁を崩壊させ、箱と接触する者を殺すパワーも持っているという。さらには、この箱を使えば神と通じることもできるというのだ。

はたしてこれら伝説は、単なる神話に過ぎないのだろうか?それとも契約の箱には本当に神の力が宿されているのか? それともこの装置が持つ力は、地球外生命体からもたらされた技術なのか?

 

【決定的証拠を探せ! 失われたアーク】 解説=宇佐和通

聖櫃、あるいは契約の箱。これほど行方を追われている聖遺物はないはずだ。一般的には十戒が刻まれた石板の容器として認識されているが、聖書に記された契約の箱に関する文章を読む限り、とてもただの容器とは思えない。

その多くが、契約の箱に“聖なる力”が宿っていたことを強調する書き口であるのが事実だ。食べ物をもたらし、石の壁を壊し、みだりに触れようとする者の命を奪った。そして何より、神との直接的な形のコミュニケーションを実現させた。

契約の箱といえば、インディアナ・ジョーンズ・シリーズの第1作『レイダース:失われた聖櫃』でナチスが追い求めていた聖遺物として描かれ、ラスト近くにその威力を発揮するシーンが出てきたことを思い出す。

契約の箱には、映画で描かれていたような不思議なエネルギーが本当に宿っていたのだろうか。そしてもしそうだったのなら、それを行った存在は何だったのか。それがこの番組の出発点となる。

そして“契約”という言葉には、ヤハウェとイスラエルの取り決めというニュアンスもあるため、ユダヤ教とキリスト教における世界観・宇宙観にまで踏み込んだ作りとなっている。古代ユダヤ人はエイリアンの存在を知っていて、崇敬対象としてとらえていたのか?

契約の箱と地球外知的生命体を結び付けるのは、いかにも古代の宇宙飛行士説支持派が用いるロジックに映るかもしれない。筆者としてもそれは否定しないが、流れに無理なところは感じられない。

ジョルジオ・ツォカロスが、歴史や構造、技術的側面など契約の箱のすべてを明らかにしていく。この番組の展開から考える限りは、箱に入れられていたのは石板だけでは決してなかった。箱自体が何らかのハイテク機器であった可能性がつまびらかにされていくプロセスも興味深い。古代ユダヤ民族にもたらされた経緯にも検証が加えられ、この部分に関しては特に賛否両論あることが容易に想像できるが、かなり面白い。

いまだに見つかっていない契約の箱は、どこ隠されたままなのだろうか。これを見つけ、再起動させることは可能なのだろうか。そして再起動が成功したら、古代ユダヤ民族と地球外知的生命体との関わりが明らかになるのだろうか。キリスト教原理主義に近い考え方を持つ人たちはこの番組を見て激怒するかもしれない。でも、好奇心が出発点となって議論が深まっていくことも、決して悪いことではないと思うのだ。

 

古代の宇宙人 決定的証拠を探せ!- 失われたアーク

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