高度な自動人形が実用化されていた!?「古代のロボット」/ヒストリーチャンネル「古代の宇宙人」

古代のロボット技術

国際電気通信基礎技術研究所の石黒浩特別研究所では、人間の表情に限りなく近づけた「ジェミノイド」という人間型ロボットが開発されている。また、テキサス大学の研究チームは「ドリンマー」というロボットで人間の身体の動きを再現しようとしている。将来、人間とロボットの区別がつかなくなる日が来るかもしれない。

そして、そのような技術が数千年前に存在していたのではないか……? 古代宇宙飛行士説では、そんな仮説も研究されている。

 

【古代のロボット】 解説=宇佐和通

ロボットという言葉を聞いて、どんなイメージが思い浮かぶだろうか。今回の番組のテーマは、現代人が考えるロボットとは少し違うかもしれない。

紀元前2000年に書かれた古代ギリシャ神話に、へパイストスという神の逸話がある。ゼウスとヘラの間に生まれたオリンポス12神の一人で、技術や鍛冶、冶金、火山を司る神とされている。

そのヘパイトスは、今の時代でいうロボットを生み出し、兵器を製造させた。ロボットというよりもマザーマシンのような機械に近いものだったかもしれない。しかしヘパイトスが創ったものはそれだけではない。クレタ島を守るタロスという青銅製の巨人だ。

タロスが知られることになったきっかけは、1963年の特撮映画『アルゴ探検隊の大冒険』だったと言って間違いないだろう。青銅製の巨人という形容が一般的だが、原典であるギリシャ神話では“自動人形”という表現が使われていたようだ。

神格が機械というニュアンスで記されている文章もある。古代エジプトの葬礼文書に『ピラミッド・テキスト』という名前のものがある。亡くなったファラオが復活し、永遠の生を得られるようにするため、葬儀や供養の儀式に使う呪文を集めた文書なのだが、これに気になる一文がある。

「オシリスが分解され、その後再び組み立てられ、機械のように甦った」

古代エジプト人に機械というものの概念が浸透していたかという疑問は別にして、分解そして再び組み立てるという表現が特に気になりはしないだろうか。

古代ギリシャであれ古代エジプトであれ、ロボットを思わせる機械に関するものと思われる記述は決して少なくない。ロボットと呼んでいい機械が存在していたのなら、その技術をもたらしたのは誰だったのか。

ごく普通に考えれば、ロボットという概念が生まれたのは産業革命以降の時代であるはずだ。しかし、今回の番組を見る限りでは、こうした概念は2000年前にすでに生まれていたことになる。

興味深いのは、古代中国にもタロスとそっくりの“ロボット”が出てくる神話があるという事実だ。4つの目と6本の腕があり、三叉の槍が耳から突き出ていたという。欧米のリサーチャーの間では、4つのモニターと6本のアーム、そしてアンテナを装着したロボット的なものではなかったかという推論が根強い。

古代ギリシャとエジプト、そして中国。三つの古代文明にロボットについてとしか思えない文書が残されている事実はとても興味深い。そしていずれの逸話も何らかの形で神格=空から降りてきたものが関与しているのは、やはり地球外知的生命体という要素が盛り込まれているからなのだろうか。

古代の宇宙人 - 古代のロボット

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