『映画ドラえもん のび太の月面探査記』公開記念! 藤子・F・不二雄の「異説クラブ」

文=中村友紀

異説クラブとは?

『ドラえもん』はいま、日本はもちろん、世界中で愛されるキャラクターに成長している。

残念ながら藤子F氏は1996年9月に亡くなられたが、それから20年以上がすぎた現在でも、『ドラえもん』は多くの子供や大人たちを楽しませつづけているのだ。

その最新作が、『ドラえもん』の大ファンを自認する第147回直木賞受賞作家の辻村深月氏が脚本を担当した『映画ドラえもん のび太の月面探査記』(現在公開中)だ。

これは月を舞台に、新たなドラえもんとのび太たちの大冒険を描いた感動ストーリーだ。

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『映画ドラえもん のび太の月面探査記』(全国東宝系公開中)。©︎藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2019

 

――あるとき、探査機が月面に白い影をとらえ、大ニュースになった。

それを「月のウサギだ!」と主張して仲間たちから笑われたのび太は、ドラえもんのひみつ道具「異説クラブメンバーズバッジ」を使って月の裏側にウサギ王国をつくることに。そんなある日、不思議な少年ルカが転校してきて……。

 

ここから先の大冒険は映画で体験していただくとして、注目すべきはひみつ道具「異説クラブメンバーズバッジ」だ。もちろんこれは、ドラえもんがポケットから取りだすアイテムで、このバッジをつけている仲間だけ、異説の世界を体験できるようになるという。

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胸に着けているのが「異説クラブメンバーズバッジ」。©︎藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2019

 

たとえば原作では、「ほんとうは天動説が正しい!」とマイクにしゃべり、バッジをつけたのび太とドラえもん。ふたりの世界では、丸いはずの地球が平らになってしまう。

そこで今回は、月には空気があって、生き物が住めるという異説の世界をのび太たちが体験するというわけだ。

 

ある意味これは、『ドラえもん』のテーマそのものともいえる。

タイムマシンという乗り物で未来からやってきて、ポケットから次々と不思議な道具を出すドラえもん。そして不思議な世界へと出かけていく。それはまさに「異説」の世界だからだ。

「たとえその99 パーセントまでが科学的に否定された異説であっても、まだ1パーセントの可能性が残されているのであれば、その1パーセントのロマンに夢を遊ばせてみよう」

というのは藤子F氏の言葉だが、これこそまさに「異説クラブ」の真髄をいい当てているのではないだろうか。

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月面をタケコプターで飛んでいくドラえもんとのび太。©︎藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK2019

『映画ドラえもん のび太の月面探査記』(全国東宝系公開中)

公式サイトはこちら!

 

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(ムー2019年4月号より抜粋)

文=中村友紀

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