台湾に河童がいた! 妖怪UMA・魔神仔を追う

山や沼で人をさらう妖怪・魔神仔

今年11月27日、台湾で映画「紅衣小女孩」が公開される。これは17年前に実際に起こった事件がモデルとなった再現ドキュドラマ映画だ。事件は台中郊外で山歩きを楽しんでいた家族のホームビデオに、赤い服を着た少女が写りこんでいたことをきっかけに、一家を次々と不幸が襲ったというもの。背格好などから、現地では「魔神仔(モシナ)が出た!」と畏れられた。

魔神仔(モシナ)は台湾原住民の伝説にも登場する妖怪。子供のような姿で、赤い目、赤い服、赤い肌など、見た目は赤にまつわる特徴がある。山中で人をさらう、幻惑して馬糞や草木を喰わせる、沼にひきずりこむなどの怪奇伝説がいくつも伝えられている。……そう、日本の天狗や河童と奇妙に一致しているのだ。

事実、台湾の民族学研究者・林美容教授は「モシナは日本の河童と同種の存在だろう」と語っている。河童のルーツは中国南部ともいわれており、まさしく台湾はその途上にある。さらに河童通なら、東北・遠野の河童が赤い体色であることを思い出すのではないだろうか。

日本ではなじみがない魔神仔だが、映画を機に河童のルーツのひとつとし て、日台合同の研究が始まることを期待したい。

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現地の遭遇者が描いた魔神仔のスケッチ。体色は不明だが、体格などが河童のような姿で描かれている。

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台湾現地取材「魔神仔」レポート掲載

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