NASA元職員が暴露した「UFOを消すだけの簡単なお仕事」

文=宇佐和通

見てはいけないものは、消す

NASAは、写ったものをそのままの形で発表しない―こうしたスタンスを崩さないリサーチャーや陰謀論者たちの数が多いことは周知の事実だ。

1993年に1度、そして5か月前に再度。とある女性がNASAの画像に関する内部告発を行った。彼女の名前はドナ・ヘア。〝ビルディング8〟と呼ばれる部署で実際に働いていた人物だ。

この部署は、〝エアブラシ・ルーム〟という別名でも知られている。その名の通り、エアブラシを使って画像に修正を加えるのが主な業務だ。もちろん、何かを描き加えることが目的ではない。見えてはいけないものを消すのが仕事だ。

ディスクロージャー・プロジェクトという団体によるインタビューに答えたドナ・ヘアは、NASAの契約企業であるフィルコ・フォードという会社で働いていた人物だ。孫請け業者の一員として、NASAが推進する宇宙計画にテクニカル・イラストレーターとして15年、従事していた。

月面地図や着陸地点の詳細な情報を手がける〝プレシジョン・スライド・ラボ〟というグループが職場だった。ある日、上司からUFOとしか思えないものが写っている画像を見せられ、「公表前にこれを消すことがこの部署の唯一の仕事だ」といわれた。

彼女が最もアクティブに仕事をしていたのは1970年代で、トップクラスのセキュリティ・クリアランスを与えられていたようだ。上記リンクのインタビュービデオは9分ほどの長さで、2013年に公開されたもの。これを見る限りでは、彼女の口調に迷いはなく、少なくとも嘘をついているとは思いにくい。

内部告発者は彼女だけではない。過去にはカール・ウルフ軍曹という人物も、NASAの探査機が撮影した画像に写っていた〝異常構造〟の数々が意図的に修正されていた事実について語っている。

彼が目の当たりにしたのは、ラングレー空軍基地の一角にある立ち入り禁止区域のオフィスで、数多くの35ミリフィルムがNSAの関係者によって修正が加えられていたという。公表される前に、写り込んでしまった異常構造の部分にモザイクがかけられ、その上に月の地表の別の場所の画像を重ねるという方法が取られていた。

ウルフ軍曹は、とある士官から「月の裏側に基地があり、これが写ってしまった画像に修正を加えている」という事実を告げられたという。しかも、彼が見せられた画像のほとんどは1969年のアポロ11号による月着陸以前に撮影されたものだった。

〝人類は月に行っていない〟という陰謀説がある。しかし、ヘアとウルフ元軍曹の証言が真実ならば、人類はアポロ計画よりもはるか昔の時代にすでに月に到達しており、地球から見えない部分にあるものの画像を撮影し、修正を加えていたことになる。

さらには、ジョンソン宇宙センターでも宇宙飛行士がUFOらしきものを見たという話が絶えなかったという。もちろん真実を語ろうとした者が皆無だったわけではない。しかし、さまざまな形の強迫に屈し、基地の外まで話が伝わることはなかった。

この告発は、決して最新情報ではない。しかし最近になって、さまざまな異常構造が写り込んだ画像――たとえばマーズ・ランドローバーが送ってきたもの――や、ISSのドッキングを見守るようなUFOの映像などが、毎日のように専門サイトにアップされている。

考え方はいくつかあるだろう。ドナ・ヘアとウルフ軍曹の話をすべて信じるか。あるいは、彼らがふたりともNASAによるディスインフォメーション工作のエージェントとして機能している可能性を考えるか。

NASAの陰謀論という巨大なアリーナに登場するさまざまなキャラクターたちから目が離せない。

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文=宇佐和通

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