予言で出現する聖獣UMA! タイのナーガ=パヤナーク

文=伊藤拓馬

龍神パヤナークがメコン川に出現

メコン川に、謎の巨大生物が棲息しているーー!

上記の動画は、2013年3月にタイ東北部のサコンナコン県バーンラオ村で撮影されたもの。メコン川流域の貯水池をゆうゆうと泳ぐ巨大生物の体の一部(背びれ?)が捉えられている。もともとメコン川にはオオナマズやミズトカゲなど巨大生物が棲むが、この怪物の特徴はいずれとも一致しない。

この動画は日本のテレビ番組でも紹介され、この未確認生物はナーガではないかと噂されている。ナーガは、タイにおいては伝説の龍神パヤナークと呼ばれる聖獣だ。仏法を守護する神聖な存在、神仏の使いとしての神秘的な側面も持っている。

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2012年2月に撮影されたパヤナーク。

 

2013年3月6日に報道されたタイの全国ニュースによると、謎の生物が現れる直前に、この地に住む70歳のサワイさんという男性に神が突然憑依し、「3月1日にパヤナークが現れる」と人々にお告げをしたという。

噂は村中に伝わったが、このお告げを聞いた人達は半信半疑で、中にはサワイさんを変人扱いする人までいたという。だが、3月1日に多くの村人がお告げの場所に行くと、本当に巨大な生物、パヤナークが出現していたのだ。連日姿を見せるパヤナークを見るため、一日で1万人以上が集まり、地元の人が出した屋台も大いに繁盛したという。

しかし、パヤナーク出現で賑わう中、ある悲劇的な事件が起こってしまう。

3月3日、ある男が、水面を泳ぐパヤナークに疑問を抱いた。

「これはインチキで、俺は信じない。こんな偽物、俺が捕まえてやる!」

男はそういって、周囲の制止を振り切り、貯水池の中に入っていった。しかし、謎の生物に近づくと、その男の首に何かが巻きついたような状態になり、水中に引きずり込まれて姿を消してしまったという。

この様子は多くの人が目撃しており、タイの全国ニュースにも取り上げられた。その後、パヤナークが姿を消した現在でも、その男性の消息は不明のままだという。

 

衆人環視の中、龍神が現れた!

お告げに伴うパヤナークの出現は、これが初めてではない。

メコン川流域のタイ東北部・ブンカーン県の警察署長であるサイジャンジョン・チャヤロッブさんは、2011年の7月ごろにパヤナークが出現するという夢を何度も続けて見た。夢の内容は、現地で信仰されているメコン川に住む神・ブゥウールゥ(ウールゥ爺)が「これからパヤナークの姿を借りて出現するので、祠を作ってほしい」と、具体的な場所と日時、時間を告げてきたというものであった。

チャヤロッブさんは半信半疑ながら、お告げの場所に時間通りに訪れることにした。

お告げの場所に着くと、すでに噂を聞きつけた4~500人もの群衆が川沿いに集まっており、そこには巨大なパヤナークが悠然と泳いでいたという。

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2011年7月に「予言どおり」出現したパヤナーク。

 

このパヤナークは色が黒く、全長8~10メートルもあり、体の太さは人間の胴体ほどだったそうだ。チャヤロッブさんたちは、川縁から200メートル離れた位置から巨大なパヤナークを呆然と眺めていたという。チャヤロッブさんが到着した2分後にパヤナークは水中に姿を消したが、その姿は多くの人に記録され、新聞やニュースなど多くのマスコミに取り上げられた。

現在では、このパヤナークを祀る祠が、ブンカーン県のメコン川沿いに建てられ、多くの参拝者を集めている。

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メコン川の神・ウールゥ爺とパヤナークを祀る廟。

 

(ムー2016年4月号より一部抜粋)

文=伊藤拓馬

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