キャトルミューティレーション事件の第一人者リンダ・ハウ

文=宇佐和通

世界の奇現象を追う元ミス・アイダホ

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リンダ・モールトン・ハウ。CS放送「ヒストリーチャンネル」の「古代の宇宙人(Ancient Aliens)」シリーズで常連解説者としても活躍する超常現象ジャーナリストだ。

エミー賞受賞TVプロデューサーであり、キャトルミューティレーションからアブダクション、陰謀論など、さまざまなジャンルを取り上げて独自の情報を発信しつづけている。ちなみに、1964年度ミス・アメリカコンテストのファイナリスト(ミス・アイダホ)という、リサーチャーとしては異色の経歴も併せ持つ。

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ムー1988年7月号より。

 

彼女の売りは、なんといっても緻密なフィールドワークと綿密なインタビューだ。TVプロデューサー時代に科学、医学、環境といったジャンルのドキュメンタリーフィルムを数多く手がける過程でキャトルミューティレーション現象と出会い、これが現在のフィールドの出発点となったようだ。今はEarthfieles.comという自らのサイトで、オリジナリティあふれる魅力的なリサーチレポートを公開している。

リンダ・ハウは、1997年8月に来日し、「ムー」200号記念の講演会に登壇した。このとき、ロズウェル事件のデブリ・フィールド(破片散乱現場)で回収されたという〝ビスマス合金〟(ビスマスとマグネシウムの合金)を披露している。もちろん日本初公開だった。

講演会では、静電界内の実験でビスマス合金が浮かび上がるビデオが公開された。電極の上に載せてスイッチを入れると、一瞬浮き上がる様子は場内を騒然とさせたものだ。参加者はこの不思議な金属を目の当たりにし、実際に手で触れ、生写真を撮影する機会を得た。

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ムー1997年11月号より。

 

筆者はこのとき、リンダのアテンド役を務めたのだが、並木伸一郎先生や当時の編集長・大森氏をはじめとする日本側のスタッフも出席した食事会で、彼女が肉をいっさい口にしなかったのを覚えている。

「キャトルミューティレーションの取材を数多く続けているうちに、肉が食べられなくなっちゃったの」――ということだった。

Earthfiles.comのアーカイブに収録されているレポートはジャーナリストらしい抑えた感じの文体で淡々と綴られ、いわゆる煽りの要素はいっさい感じられない。レポートの数は、現時点で2000本を超え、もちろん、これからも増えていく。リサーチは重ねられることで意味を強める。リンダの収集した情報の価値が時間の経過とともに高まっていくことは間違いない。

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文=宇佐和通

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