メキシコの海岸にグロブスター出現!!

文=並木伸一郎

近海に潜む未知の大型海棲生物か!? 無気味な肉塊が漂着

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2016年3月9日、メキシコ、アカプルコの観光地ボンフィルビーチに奇妙な生物の死骸が打ちあげられた!

事件を報じたニュースサイト「Mexico News Daily」によれば、海辺を散歩していた人物が発見し撮影。後にその画像をSNSにアップしたことで世界中に拡散し、話題になった。

死骸は全長約4メートル、画像をご覧のとおり、全体的にブヨブヨした質感で皮膚は灰色。丸い頭部には筋状の目、さらには鼻と口らしきものがあり、そこかしこに無数の穴があいている。

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(無数の穴)

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(別のアングルから)

その正体はクジラの内臓もしくは脂質ではないか、という意見も出たが、目や鼻、口のようなものが確認できるという意見もあり、それとは“別モノ”だと指摘する者もいる。
しかも発見当時、腐敗による悪臭がまったくなく、その後、急速に腐敗していったことからメキシコ当局は、これを単体の生物と見ているが、正体についてはわからないとコメントしている。

だが、現場で死骸を調査した警察当局のサバス・デ・ラ・ローサ・カマチョによると、棒でつついたり突き刺したりした際、体内に骨があることが判明したという。また、表面の状態などから海岸に打ち上げられる前、この生物は沖合を長いこと漂っていた可能性があると証言している。このことからも、これが単体の生物である可能性が高く、脂質・内臓説は否定できそうだ。

はたして、その正体は何なのか?

死骸を見たUMA研究家たちの間では、謎の漂着UMA“グロブスター”ではないか、と指摘されている。グロブスターとは、各地の海岸に打ち上げられる正体不明の生物、または肉塊のことで、著名なアメリカの動物学者故アイヴァン・T・サンダースン博士が、grotesque(グロテスク)、blob(死体)、monster(怪物)を組み合わせて“グロブスター”と名づけた。

古くは1800年代後半からその存在が報告されていたが、とりわけ有名になったのは1906年8月にオーストラリアのタスマニア島の西海岸で発見されたものである。その後もオーストラリアばかりでなくニュージランドやイギリス、ロシア、カナダ、さらには南米などの海岸で同様と見られる生物が漂着している。ちなみに、タスマニアで発見されたグロブスターは、地元の「タスマニア博物館」に、当時報じられた新聞と肉塊の一部が展示されている。

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通常、グロブスターには体毛が確認されている。だが今回、ボンフィルビーチに漂着した死骸には体毛がなかったことから、新種のグロブスターの可能性も考慮される。またはボンフィルビーチ近海にひそむ大型海棲生物もしくはその体の一部の可能性も否定できない。

現地では死骸からサンプルを採取し、分析にかけるという話もあったが、現時点で続報は入ってきていない。

(ムー2016年7月号より)

文=並木伸一郎

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