ホンモノは地味 アニメ「モブサイコ100」の超能力者描写

超能力者はモブになりたい!?

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自称霊能者と本当に除霊ができる超能力者がコンビを組む。人気ウェブコミックで、7月11日からアニメ放送も始まる「モブサイコ100」は、そんな「あるある」シーンで始まる。

テレビなどの心霊企画でも、画面にはそれらしく見える霊能者が出演しつつ、実は裏方としてホンモノの霊能者がお目付け役として控えているということがあるのだ。ロケで「本当になにかあった場合」に除霊を行うために。なぜ最初からホンモノの霊能者が出演しないかといえば、目立ちたくないからとか、見た目が地味でメディア映えしないとか、そういった理由で、らしい。

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「モブサイコ100」の主人公、モブ(影山茂夫)も、強力な超能力、霊能力を持ちながら、地味に学校生活を送り、普通に過ごしていたいと願う。彼にとっては超能力よりも幼なじみへの恋心のほうが大事なのだ。

モブをバイトとして雇う自称・霊能力者、宇宙とコンタクトできるテレパシストを捜す「脳感電波部」、超能力者を謎の集団として組織する勢力など、作中で超能力は「特別なもの」として扱われているが、主人公のモブは自らの能力を疎ましく思っている節もある。実は抑圧に至るトラウマもあるのだが、そもそも性格がヒーロー志向ではないようだ。

超能力を持った人物が巨大組織に追われるストーリーはよくある。現実にも国家権力や研究機関は超能力者を研究の対象としてきた(している)。マンガやアニメでなくても、超能力者が目立ちたくないと思うのも仕方がない。どの先進国でも、社会的な許容の準備は未了なのだから。

そして一方で、「モブサイコ100」は「人生の主役はお前だ」というメッセージも放つ。ギャグアニメのような見た目の向こうに設定された、自意識や自己表現に突き刺さるアングルがある。

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ホンモノか自称か、特異か普通か。だれもが自分の存在、能力と素直に向き合ったとき、そんな区別は意味をなさなくなる。

人間の潜在能力は、もともと宇宙を動かすほど大きいという。能力、超能力とは要するに自分を信じるか信じないか、なのだろう。

「モブサイコ100」は、潜在意識のパワーを無意識に抑圧する「モブ=普通のひとたち」を鼓舞する作品だろう。

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TVアニメ『モブサイコ100』放送情報

  • TOKYO MX 2016年7月11日から毎週月曜日 24:00

    *2016年7月4日上記時間にて放送開始事前特別番組放送

  • 読売テレビ 2016年7月11日から毎週月曜日 26:29

    *2016年7月4日上記時間にて放送開始事前特別番組放送

  • BSフジ 2016年7月12日から毎週火曜日 24:30
  • テレ朝チャンネル1 2016年7月20日から毎週水曜日 24:30

    *2016年7月20日24:00から放送開始事前特別番組放送

 

 

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