アラスカの気象兵器HAARPの脅威/ヒストリーチャンネル

文=宇佐和通

オーロラを利用した極秘実験

haarp

アラスカ州内の奇現象をクローズアップするヒストリーチャンネルの新シリーズ『アラスカの恐怖』。最新エピソードのテーマはHAARPだ。HAARPは、High Frequency Active Auroral Research Program(高周波活性オーロラ調査プログラム)の略語だ。この言葉がアメリカで一気に広がったきっかけは、1995年に出版された『Angels Don’t Play This HAARP』という本による。

『Angels Don’t Play This HAARP』の共著者、ニック・ベギーチ博士はアラスカ州選出の下院議員ニック・ベギーチ・シニア氏の長男で、環境活動を展開する過程でアラスカ州ガコナに存在する巨大アンテナ群の存在を知り、その目的を探る中、施設がHAARPプロジェクトと直結するものであることを突き止めた。

アメリカ国立公文書館でHAARPプロジェクト関連の書類を調べていくと、多くの特許技術が活かされていることが明らかになった。

第1の特徴は、電離層のごく限られた一部に電磁波を照射して熱を加え、変質させ、反射鏡のような性質を持たせることだ。そこに別の種類の電波を当てて、地表に跳ね返ってくるようにし、送電などに応用するのだ。エジソンと同時代を生きたニコラ・テスラという天才科学者がいた。電力供給を電波で行おうとしていたテスラが開発したのがテスラ・コイルという装置だ。HAARPの原型は19世紀半ばの時点でテスラによって完成されていたといえる。

第2の特徴は、電磁波の照射による物理的干渉だ。大気や地殻、そして人間を含めた生物が対象となる。HAARPの存在意義は、この第2の特徴にある。大気に働きかければ、局地的に雨や雪を降らせたり、その逆に旱魃を引き起こしたりすることができる。地殻を対象にするなら、ごく限られた地域に地震を起こし、たとえば重要な軍事施設などに壊滅的な打撃を与えることもできる。意図的に電子機器の誤作動を起こすことも可能だ。ICBMを無力化させたり、ミサイル発射基地や原子力発電所の機能を停止させたりもできるのだ。

さらに、おそろしいことに、人間に対して特定周波数の電磁波を照射するとマインドコントロールできるという。さらには、温めた電離層の一部を巨大スクリーン代わりに使い、特定の映像を投影することもできる。これはイメージ・プロジェクションと呼ばれるテクノロジーだ。ホログラム映像でUFO編隊や神、あるいは反キリスト的なものの姿を上空に出現させる……そんなことも可能になる。

HAARPテクノロジーは軍事目的に転用される可能性がある。いや、すでに転用されていると考える方が正しいだろう。

 

局地的な地震や大火災を起こす

ベギーチ博士が調査の主眼を置いたのは、アラスカ州ガコナにある180本のアンテナから成る施設だ。なぜアラスカがHAARPプロジェクトの本拠地になったのか。

aurora

アラスカでは、古来、オーロラに不思議な力が宿るとされている。少なくともHAARPプロジェクトの初期段階では、オーロラが多発するという条件が必要不可欠だったのだ。オーロラは、太陽から向かって来る高速の荷電粒子が地球の磁場と衝突して磁気圏を乱す現象だ。そのエネルギーをHAARPのアンテナ施設によって増幅させる実験には理想的な環境だ。

そして実験は、アメリカ以外の国でも行われている。5月6日、カナダのアルバータ州で大規模な山火事が起きた。一部のリサーチャーの間では、この家事の原因がHAARPによる低周波ではないかという疑念が生まれている。主流派マスコミは人為的な原因で起きた火災としているが、火災発生直前のレーダー画像により、局地的に電磁波の乱れが生じていた事実が明らかにされている。

HAARPの礎となるテクノロジーを完成させたニコラ・テスラが目指したものは、安価で安定した電力供給網の確立だった。ところが、約150年を経過した現在、その礎となるテクノロジーが軍事目的に使用されている可能性はきわめて高い。人里離れたアラスカ州ガコナに整然と並ぶ無機質なアンテナ群。シュールな風景を透かして見えるのは、破壊の天使の禍々しい姿だ。

angelsdontplayhaarp

 

「アラスカの恐怖 魔の三角地帯 ♯4 人工オーロラ」は、CS放送「ヒストリーチャンネル 日本・世界の歴史&エンタメ」にて7月12日(火)21:00~ほかから放送。

文=宇佐和通

  • 1

この記事と同じトピックを探す

関連記事

編集部おすすめ

アクセスランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • トータル