緊急警告! イエローストーンの亀裂が予兆する環太平洋連続噴火

文=宇佐和通

スーパーボルケーノの異常な亀裂

写真は嘘をつかない。まずは見ていただこう。撮影場所は、アメリカ有数の観光地として知られるイエローストーン国立公園の一角だといえば、かなり危険な状態であることはだれにでもわかる。

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米ワイオミング州の「SNS Outfitter & Guides」が公開した、イエローストーン国立公園の巨大な亀裂。

 

こうした風景はイエローストーン国立公園に限ったものではない。ワイオミング州内にも、まったく同じタイプの巨大な亀裂があることも確認されている。何らかの大規模な地学的変化が起きていることは間違いない。

世界規模での地学的変化について考えるなら、コスタリカやインドネシアをはじめ、現時点で40もの活火山が噴火状態にある。そしてごく最近、エクアドルでもマグニチュード6.7と6.8という決して小さくない地震が立てつづけに起きた。

日本国内に限っていっても、火山噴火予知連絡会および気象庁の定義に当てはまる活火山が110か所もある。ごく安全だったはずの箱根山でさえ、2015年には入山規制という措置が取られたことは記憶に新しい。それだけではない。阿蘇山、浅間山、御嶽山、口永良部島……。ニュース番組で取り上げられた最近の噴火だけを挙げても、これだけある。日本国内の火山は、何に刺激されて活動が活発になってきているのか。

日本は環太平洋火山帯(リング・オブ・ファイアー)の真上に位置している。その北米ブロックの中核といっていいイエローストーン国立公園の地下には、超弩級の火山〝スーパーボルケーノ〟が息をひそめている。

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イエローストーン国立公園の間欠泉、オールドフェイスフルカイザー。

 

巨大火山の連鎖噴火へ?

世界には、6つのスーパーボルケーノが存在する。まずイエローストーン国立公園。そしてカリフォルニア州東部のロングバレー。もうひとつアメリカから、ニューメキシコ州北部のバレス・カルデラ。オセアニアではニュージーランドのタウポ・カルデラ。そしてアジアではインドネシア、スマトラ島北部のトバと鹿児島の姶良カルデラだ。

国土面積だけを考えればかなり狭いはずの日本にスーパーボルケーノがあるのは驚きだ。そしてリング・オブ・ファイアーに点在するスーパーボルケーノは、どれがいつ大噴火してもおかしくはない状態にあるともいわれる。もし噴火したら、地球が今までの地球ではなくなってしまうことは確実だ。

オレゴン州立大学の地学教授アイラ・ビンデマン氏は、イエローストーン国立公園のスーパーボルケーノが過去3回にわたり大噴火を起こしている事実を指摘する。最後は200万~210万年前だった。「恐ろしいのは、地球文明が生まれて以来大噴火が起きていないという事実です。イエローストーンは、カルデラ地核のベルトコンベヤーのような働きをしていると考えられます。ホットスポットと表現するのが正しいでしょう」とビンデマン氏は語る。

そのホットスポットで観測された今回の巨大な亀裂が意味することは何か。そして、巨大な亀裂がワイオミング州にも現れたのはただの偶然なのか。さらにいえば、ごく最近の日本で頻発している大きな地震が、これらの兆候と無関係といいきれるのか。

リング・オブ・ファイアーの中核部分であるイエローストーンの地学的活動は終息期に入りつつあると主張する専門家もいる。ただ、その見解も絶対的ではない。なにしろ、不吉な予感をかき立てる無気味な現象は、目の前で連鎖的に起きつづけているのだ。

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北米大陸最大の火山地帯であるイエローストーン国立公園が噴火すれば、北半球は壊滅するといわれている。

 

(ムー2016年8月号より抜粋)

文=宇佐和通

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