りゅうちぇる驚愕! 真夜中に精霊キジムナーを目撃!!

文=いわたみどり 写真=松宮由希子

ちぇるちぇるランドで精霊と遭遇

読者モデルやタレントとして、現在、大活躍中のりゅうちぇるさん。なんと上京する以前、出身地〝ちぇるちぇるランド(別名:沖縄)〟で妖怪・精霊キジムナーを目撃していた!

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草木の間で揺れる謎の赤い髪の毛

僕が通ってた〝ちぇるちぇるランド〟の高校では、入学するとすぐに離島で合宿研修があるんですね。行く前から先輩たちに、「あの島はいろんなものが〝出る〟」って脅されてたんですけど、そのときは特に信じてなかったんですよぉ。

もう初日からみんなテンション上がっちゃって、男女15人くらいのグループで夜中に宿を抜けだし、山のほうへ行ってみようってことになりました。

最初の予定では、山を登りきった崖から海を見下ろそうと思ってたんですけど、実際に上まで行ってみたら背の低い木と身長の高さぐらいの草がジャングルのように密集してて、とてもじゃないけどその先に進めない。

諦めて帰ろうとしたんですけど、ひとりの男の子が、「せっかく来たんだから、この先がどうなっているのか行けるところまで行ってみるよ」と、草木の間を分けいったんです。

勇気あるなぁ、と思いながら彼の後ろ姿を見送りました。

ところがしばらくしたら、

「ギャーーッ!!」

と、すごい悲鳴を上げながら、怖い顔をして男の子が戻ってきたんです。

その場にいた僕たちも一瞬にしてパニック状態。何がなんだかわからないけれど、ものすごい恐怖心に襲われて、みんな悲鳴を上げながら山道を駆けおりたんです。

その途中、ふと後ろに何かの気配を感じて肩越しに振りむくと……草むらの中にものすごく赤く光る髪の毛のようなものがファサファサファサ……と揺れるのが見えました。まるで隙間の埃を取るナイロンブラシのような細かい毛です。

〝ちぇるちぇるランド〟の夜は月と星の光が海に反射して、意外と明るいんですね。その光に照らされて赤い毛が生々しく動いていたんです。チョー気持ち悪かった~。

 

目撃者を襲うキジムナーの障り

次の日、ひとりの生徒が急病で本島に帰されることになりました。何とそれは草むらに分けいって進んだ例の男の子です。吐き気が止まらないらしく、顔色は青白く、見るからに具合が悪そうでした。

じつは彼を見送った僕自身もかなり気分が悪い状態だったんです。しかも前の日の夜、あの赤い髪の毛を目撃したすぐ後からどんどん具合が悪くなっていたんです。

不安になっていてもたってもいられず、思わず先生に前の日の夜に目撃したものについて話しました。すると、

「それはキジムナーだね。だってあそこに生えているのはガジュマルの古木だもの。キジムナーの棲み処だよ」

と。キジムナーは、「赤い髪の子供」とか「体が赤い子供」の姿で現れるといわれている“ちぇるちぇるランド”の妖怪です。

先生のその言葉を聞いて、

「キャーー! キジムナーだったの!?」

と、得体の知れないものを目撃した恐怖が襲ってきて、その場で吐いて倒れ込んじゃったんです。そういうわけで、結局僕も家に戻されることになりました。

ところが不思議なことに、あれほど悪かった体調が、島から少しずつ離れていくにつれてよくなっていったんです。そして本島に着いたときには、

「なんで帰ってきたの? こんなに元気なのに」

と、親にいわれるくらい嘘のようにケロリと治ってました。

学校がふつうの授業になってから、先に帰った男の子と島で起きたことを話し合いました。するとふたりに共通することがあったんです。

ひとつは、あの夜、赤い髪の毛のようなものを目撃したこと。そして、見た瞬間からどんどん具合が悪くなっていったものの船が島から離れるにつれて元気になっていったこと。

キジムナーは悪戯好きな座敷童子のような存在で、人間にあまり悪さはしないといわれているんですね。でも、あの夜、僕たちがあまりにもうるさくしたから、怒って軽い障りのようなものを起こしたのかもしれません。

実は彼と僕が本島へ帰された後も幽霊を見たという生徒が多く出たりと、この年は島でかなりの騒動が起こったんです。何とそのせいで、お泊まりの合宿研修は次の年からなくなっちゃったんですよ。だから僕があの島でキジムナーを目撃した最後の生徒ってことになるんですよねっ。

 

りゅうちぇる

1995年9月、日本の南に存在する〝ちぇるちぇるランド(別名:沖縄)〟生まれ。恋人であるオクヒラテツコ(愛称ぺこ)のことが「だあああいすき♡」な、おうじさま。現在、原宿系ちゃんぶるうタレントとして活動中。毎週金曜日夜22時からはAbemaTV『りゅうちぇる×ちゃんねる』放送中。

文=いわたみどり 写真=松宮由希子

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