古代エジプトのオベリスクは無線送電装置!?/ヒストリーチャンネル

文=宇佐和通

エジプト遺跡のテスラ・コイル

ヒストリーチャンネルの「古代の宇宙人」シリーズは、主流派科学のパラダイムとはまったく異なる歴史学や考古学の解釈というオルターナティブ・アーケオロジー/ヒストロジーの方法論や仮説に根差している。

こうしたアプローチの過程で、まったく異質のものが思いもしなかった形で組み合わされた結果、独特の説得力を発揮するケースがある。今回紹介する「古代の発電施設」のレポートは、「古代の宇宙飛行士説」的な検証過程の特色が強い内容だ。ピラミッドが巨大発電機だったという仮説は、これまでにもあった。しかし、そこを出発点にして内容をさらに発展させた仮説はきわめて珍しい。

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古代エジプトの壁画には、ヘリコプターや電球、果てはタブレット型端末など、現代社会ならではという機械や乗り物を思わせるモチーフを描いたものが数多く含まれている。

こうした壁画の中、トキの頭をしたトートをはじめとする神々が出てくる創世神話を描いた多数の壁画に、塔のような物体が繰り返し見られる。日本人が見れば、五重塔を連想する人がほとんどだろう。

ところが、欧米の人々の目には、まったく異なるものに映るようだ。それは、エジソンと並び称される天才発明家ニコラ・テスラが開発に成功した〝テスラ・コイル〟である。テスラ・コイルとは、複数のコイルを共振させることで高周波および高電圧を発生させる装置である。そもそもこの装置は、テスラが思い描いた広域電力供給システムの中核だった。テスラは、送電線を必要としない、無線で飛ばす送電システムの構築を目指していのだ。

システムそのものは、テスラ・コイルを任意の地点に設置するというシンプルなものだ。発電所に併設された発信機から送信された電力が、中継局となる無数のコイル間でリレーされ、どんな場所であっても、地球上にいる限りは電力を〝受信〟することができる。

テスラ・コイルに酷似した物体が、壁画に残されているという事実をどう解釈したらいいのだろうか。テスラ・コイル、あるいはそれに酷似したものがすでに発明されており、現代人が実現できなかったこのテクノロジーが、古代エジプトですでに実用化されていたというのか。

前述の通り、テスラ・コイルのスペックを最大限に活かすためには、同じ装置を多数設置することが必要となる。文字通りの全地球規模送電システムが存在したという仮説が説得力を持つためには、さらなる傍証が必要となるはずだ。

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オベリスクが中継した古代送電網

エジプトの首都カイロの南約27キロ、ナイル川西岸にメンフィスという遺跡がある。1979年に世界遺産に登録された一帯の起点となる土地だ。1898年、遺跡の一角に位置する太陽の神殿で、ベルリン博物館の発掘チームが巨大オベリスク(石柱)の基盤部を発見した。石柱の高さは50メートルほどあったと思われる。

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オベリスクと巨大送信システムの関係性について、「古代の宇宙飛行士説」の論陣は口を揃えて語る。

「オベリスクが、地球規模の巨大送信システムに置ける中継局、あるいは巨大アンテナとして機能していたのだ」――と。つまり、オベリスクが何らかの方法によって地球の自然エネルギーを抽出し、それを伝える全地球レベルのパワーグリッドのクリスタル・アンテナとして機能していたというのだ。

オベリスクの原料として圧倒的に多く使われる黒曜石は、水晶成分の含有量が多い。時計の動力源としても使われる水晶は、エネルギー発生効率も伝導効率も高い物質だ。

さらにいうなら、ピラミッドとオベリスクはセットとして扱われることがきわめて多い。ピラミッドで発電された電力が、オベリスク群によって世界中に届けられる。形状から考えても、オベリスクの頂点部分はピラミッドと同じ四角錐である。

古文書によれば、メンフィスは神々が集う場所であったことがわかっている。聖なるエネルギーとつながる場所でもあった。オベリスクから伝わる振動で瞑想する高僧もいたという。この聖なるエネルギーというのが、電力だったのだろうか。

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文=宇佐和通

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