現役フリーメーソン高須克弥氏が語る! 秘密結社の活動(前編)

復興したロッジで大出世!

フリーメーソンに入るきっかけは、ロータリークラブという社会奉仕団体に28歳から入会して、そこで活動していたことがそもそもの始まり。

ロータリークラブはアメリカのポール・ハリスが創立者なんだけど、実はこの人、もともとはフリーメーソンのメンバーだったの。ところがフリーメーソンの教義が難しすぎて、彼にはイマイチ理解できなかった。だからだれにでもわかりやすくて、一般人でも入れるフリーメーソンの簡易版としてロータリークラブを作ったの。要するに彼は落ちこぼれのフリーメーソンだったというわけ。

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この話を知り、噂では聞いたことがあるけど単なる慈善活動をするのが目的じゃないようだし、ハリスが落ちこぼれた団体って、いったいどんなにすごいことをやっているんだろうと俄然興味を持ったんだよね。それで、よし、入ってやろう、と。

でもフリーメーソンに関してはその実態がまったく見えてこない。「ムー」で知るくらい(笑)。日本の各ロッジの電話番号を調べてかけてみたんだけど、どこも出てくれないし。最終的には米軍基地内のロッジで話が通じる人に繋がって、そこからグランドロッジに連れていかれたんだ。そうして何人かの人に会い、幾つかの試験を受けて正式なメンバーになれた。

日本のロッジはグランドロッジを含めて18か所。そのうちのほとんどが英語しか使えない。会話も儀式もすべてが英語。それも面倒くさいなと思っていたら、京都御門ロッジは日本語が通じると教えてもらえたの。

御門ロッジは一回畳んで、改めて再興したばかりの時期だったから、人材が不足してたんだ。そのお陰でたった4年でウォーシップフルマスターに選出されるという空前の出世ができた。ちなみにウォーシップフルマスターとは、そこのロッジで一番偉い役職ね。

よそは古くからの重鎮が何人もいて、そこまでたどりつくまでに何十年かかることもある。でも、御門ロッジは立ちあげたばかりのロッジだったから、すんなりと出世できた。本当にタイミングがよかったよ。

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口承のみで伝わる秘密の儀式や符丁

グランドロッジがその国のフリーメーソンの活動における総本山みたいなもので、メンバーの一番のトップがグランドマスターと呼ばれている存在。僕の所属しているロッジは支店で、僕は支店長といった感じかな。

で、ロッジで何をやっているかといえば、だれがロッジを掃除するかとか、古い家具をどうするかとか、そんなレベルのくだらない会議をしているんだ。そんな中、重要視されているのは伝統的な儀式を司ること。

年に12回と、グランドロッジでの儀式もあるからそこそこ忙しい。グランドマスターともなると、海外のグランドロッジでの儀式にも呼ばれるからかなり多忙になるね。

入会すると、まずは古い儀式や仲間の合図である符丁などを全部覚えさせられるんだ。先輩のメイソンがインストラクターとしてついてくれるんだけど、これが結構大変な作業。メモしたり刻んだり、写真を撮ったりしては絶対に駄目。

とにかくメーソンは記録に残しちゃいけない。全部覚えて暗記する。

何か記したものを配られても、見たらその場で破棄。日本でも秘儀や奥義、秘伝みたいなものは口承だったりするから、それと同じだな。

基本的にユダヤ神秘主義のカバラ的なことをやっていると思ってくれていいかな。徹底した口伝で、そういうところが秘密結社と呼ばれてしまう部分にも繋がっていくんだと思うんだ。

仲間内にしかわからないサインや儀式の伝統は、もともとフリーメーソンの前身が中世の石工組合であることに関係している。

たとえばすごい王がいたとしても、本人に城は建てられない。設計して建てるのは石工職人。戦略的な城壁や堀の作り方を熟知し、数学的な能力で計算して築城していく。ある種、すごく科学的な集団なんだよ。そんな専門的な知識の数々を、自分たちにしかわからない符丁をたくさん編みだして、紛れこんでくるスパイから秘密を守ってきたんだよね。その流れが現在も続いているわけだ。

意味なんか関係ないの。だってそれがルールであって伝統だから。理屈じゃない。仲間以外には知られたくないという教義の団体なんだもの、仕方ないの。

相撲の土俵入りがあるでしょ。必要性があるかないかはわからないけど、伝統的な儀式だからやる。土俵入りは横綱しかできないのは昔からのルールで、そういうものだから。これといっしょで、フリーメーソンはそういう伝統やルールの団体なんだよね。

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2016年3月26日、台湾のグランドマスターに台湾震災への寄付を渡す御門ロッジ(京都御門ロッジHPより)。

 

◆たかすかつや◆

1945年1月、愛知県生まれ。日本の美容外科医。医学博士。美容外科『高須クリニック』院長。昭和大学医学部卒業。同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。著書『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子共著)他。

高須克弥オフィシャルブログ

公式Titter

 

後編に続く。

(「ムー」2016年12月号より転載)

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