現役フリーメーソン高須克弥氏が語る! 秘密結社の活動(後編)

前編はこちら。

 

国や宗教に関係なくロッジでは友

京都は国際的にも観光都市だから、御門ロッジにはいろんな国のメーソンがゲストとしてたくさんやってくる。そんなとき、相手が本当にメーソンかどうかを確認するためにどうするか。ここで活躍するのが前述した自分たちにしかわからない符丁。サインを読みとれば、お互いがメーソンであるということがすぐにわかる。

ちなみに「ライオンの握手法」は、世間にイラスト等でたくさん出まわっているけど、どれも不正解。やり方はまったく違います。正しい方法は教えられないけど、間違っていることは違うといえる(笑)。

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京都御門ロッジでの秘密会議の後の自撮り(Twitterより)。

 

メーソンの符丁といえば、第二次世界大戦時のリボンも有名だよね。お互いが決まった赤いリボンを軍服の3つ目のボタンに印としてつけることによって、射撃の対象として外していたんだ。これは、メーソン同士は殺しあわないという約束事を象徴している。

フリーメーソンは宗教団体のような見方をされることもあるけど、人間以上の大きな神的な存在を信じていれば基本的にはどんな信仰を持っていても問題はないの。

世界では宗教間の戦争も多いよね。でも、宗教で対立しあってる国のメーソンも、不思議なことにロッジ内では関係なくなる。お前の神と俺の神は違うけれど、ロッジではいっしょだからと、並んで同じ儀式を行うの。

正に友愛結社なんだな。国や宗教や主義主張に関係なく、仲間ならお互いを助けあって大事にする、これがフリーメーソンになった最大のメリットだと思うね。だから僕が命にかかわるくらいの危険に遭遇したとき、メーソンのサインを送ったら、それを察知して助けてくれる仲間がいるだろうという期待は持ってるよ。

 

世界を牛耳れる実力者が揃う団体

陰謀論の総本山みたいにいわれているし、世界を裏から牛耳っているって噂されているけど……それはホントだよ(笑)。とはいっても、結果的に世界を牛耳れるほどの有識者や有力者たくさんメンバーにいるっていうだけ。

トーマス・ジェファーソンやジョージ・ワシントンといったアメメリカの建国に携わっているほとんどの人がフリーメーソンだけど、べつにメーソンだから大統領になれたわけじゃなくて、大統領になれるほどの力を持った人がもともとメーソンの一員だった。順番が逆なんだよ。

そもそもメーソンの立場を選挙に使ってはいけないし、自分の売上のためにメーソンを利用してもいけない。ロッジでは、政治やビジネス、宗教問題は語っちゃいけないんだ。

陰謀って個人的にはいろいろ企むかもしれないけど、団体としてはやらない。いくら秘密裏で行ったって、いろんな人種のいろんな人がいるんだから隠しとおせるはずがないよね。都市伝説もたくさんあるけど、自由の女神がフランスのメーソンからアメリカのメーソンへ送られたというのは本当の話。今は撤去されたけど、台座にはメーソンのシンボルの定規とコンパスのマークのプレートが入っていたんだよ。

ほかに、メーソンだったトマス・グラバーとの関係から、坂本竜馬もメーソンじゃないかっていわれてる。確かに一番下の階級あたりには入っていた可能性はあるけど、多分正式なメンバーではなかったと思うね。鳩山一郎さんはそうだけど、お孫さんたちは違う。小泉さんもね。ちなみに『ダヴィンチコード』は嘘だから(笑)。

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2016年5月15日にグランドロッジ主催で開催された子供祭りの様子(Twitterより)。

 

目指すはオープンなフリーメーソン

熊本地震で自家用ヘリにフリーメーソンのロゴマークをつけて救援物資を運んだときは、実はグランドロッジに承諾を取っていないまま飛んだの。

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熊本震災の際の救助ヘリ(Twitterより)。

 

悪いことをしているわけじゃないのに「怖い」とかいわれて、怪しげな団体と思われいてるのが癪に障る。秘密結社じゃなくて友愛結社なのに。だから、イメージアップを図るためにロゴマークを堂々とつけた。僕の個人的な考えだよね。これで除名されても本望だなと。

でも、叱られるかと思いきやグランドマスターから連絡がきて、

「今後は広報担当に任命するから頑張って活動しなさい」

と、お墨付きをいただいたんだよね。僕としては、今後は伝統を傷つけることなく、少しずつフリーメーソンの固い壁を壊して、オープンな部分も作っていこうと思っているの。

その一環として、御門ロッジのピンバッジを一般向けに販売。もちろんこちらは最初からグランドロッジの許可を取っているよ(笑)。

さらに公認グッズとしてさまざまな商品が発売された。そんなことは日本のフリーメーソンの歴史上、初めて。ひょっとしたら世界でも初めてかも。収益はグランドロッジのほうに入って、慈善活動に使われる。

古い伝統のある壁を壊していくのは本当に大変だけど、そんな中でも僕らしい活動ができていければいいなと、考えているんだよね。とりあえず怖い団体ではないということだけははっきりさせておきたい(笑)。

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◆たかすかつや◆

1945年1月、愛知県生まれ。日本の美容外科医。医学博士。美容外科『高須クリニック』院長。昭和大学医学部卒業。同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。著書『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子共著)他。

高須克弥オフィシャルブログ

公式Titter

 

(「ムー」2016年12月号より転載)

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