オカルト短歌 第7回 「写真」

講評=笹公人

何が写るか、何を写すか? オカルト短歌

 

<優秀作品>

仏像の顔はめパネルぴったりであだ名「ブッダ」になった高三       【価格未定】

 

<佳作>

人数分焼き増した笑顔めくりゆくパラパラ漫画のように真顔に     【戸田響子】

重要な証拠写真に写り込む息子を庇う母親の霊             【新白里】

アルバムの銀塩写真は色褪せどクローンの君は艶やかに微笑む     【ひざそほ】

「写真には写らないぜ」と自慢する友はホントにいたのだろうか    【柳原栄三】

聖子ちゃんカットではにかむ母親の写真で十字を切れば魔除けに   【小坂井大輔】

 

価格未定さんの歌。高校三年生の修学旅行先「奈良」での出来事だと思います。仏像の顔はめパネルから顔を出した作者は、悟りを開いたような表情を浮かべていたのでしょう。そんなに悪くないあだ名だと思います。高校三年なので、呼ばれた期間が短くてよかったですね。

 

戸田さんの歌。フジカラーあたりで集合写真を焼き増ししたときの光景でしょう。「焼き増し」という言葉自体が懐かしいですね。カメラマンが「もっと笑顔に!」と呼びかけるうちに、みんながどんどん笑顔になっていった様子が伺えます。ひねりの効いた歌でした。

 

新白里さんの歌。母親の想いは時空を越えるのですね。ある意味、『漂流教室』(楳図かずお先生)的な発想を感じました。

 

ひざそほさんの歌。原節子とかのクローンができた時には、そんな光景も現実のものとなるかも。クローンで甦った俳優・女優が映画に出演したりする日も来るのでしょうかね。

 

柳原さんの歌。「写真には写らない美しさがあるから」(ブルーハーツ)という意味ではなく、実際に写らなかったのでしょう。実話だとしたら、ぜひその友だちの名前を検索してみてください。同じ顔の少年の白黒写真が出てきたりして……。

 

小坂井さんの歌。よほど破壊力のある写真だったのですね……。映画「さびしんぼう」(映画)を邪悪にしたような話です。

 

 

次回、9月号掲載のお題は「未確認動物(UMA)足跡や背中だけをチラ見せする謎の生物の正体は? 怪獣や幻獣の存在も夢想したい!

 

締め切りは7月6日(木)必着です

 

応募方法は下記にて。

ウェブ:「ムーPLUS」投稿フォームのカテゴリ「その他」を選び、本文冒頭に「オカルト短歌」と記載して、投稿してください。

郵送:〒141-8691 東京都大崎郵便局私書箱67号 学研「ムー」編集部 オカルト短歌 係

 

  • 投稿には、住所・氏名・年齢を明記してください。封書の場合は封筒と便箋の両方 に記載してください。
  • 1回の投稿で複数首を投稿してもOKです。
  • 原稿は返却しませんので、コピーや複写を必ず取ってください。
  • ご投稿いただいた内容は「ムー」本誌の紙版、電子版のほか、「ムーPLUS」に掲載されることがあります。

 

笹師範をうらなせる名作、怪作をお待ちしております!

 

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選者 笹 公人(ささ きみひと)

「未来」選者。現代歌人協会理事。歌集『念力家族』(NHKで連続ドラマ化)、『念力図鑑』、『抒情の奇妙な冒険』、編著『王仁三郎歌集』などがある。

 

(「ムー」2017年7月号より転載)

講評=笹公人

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