オカルト短歌 第9回 「UMA」

講評=笹公人

未確認だから魅力的!? オカルト短歌 第9回「UMA」発表!

 

<優秀作品>

テレ東の都市伝説の特番で屈斜路湖の水ぜんぶ抜くとは           【新白里】

 

<佳作>

ヒバゴンは山岳アジトで忘れられ放置されてた革命同志              【久保哲也】

かっぱたぶん干からびている夏の日にコンビニエンスストアが寒い    【中山とりこ】

打ち靡く川岸の草ぎゅっと手を繋いで歩く河童の親子          【小川けいと】

加熱するブームに押されヒバゴンはわたしの父と言えないでいる        【葛紗】

堀越しによくしゃべってた隣人の腰から下が人間じゃない                  【戸田響子】

 

 

新白里さんの作品。池の水を全部抜くテレビ番組が人気らしいです。隠されていたものが露になるというオカルト的なワクワク感があるからでしょう。それがエスカレートすると、クッシーを捕まえるために屈斜路湖の水を抜くなんていう発想も出てきそうです。人間の好奇心はUMAよりも怖いですね。

 

久保哲也さんの作品。山岳アジトと聞くと「山岳ベース事件」が浮かびます。ヒバゴンのように毛むくじゃらになった男は、逃亡中の元学生運動家でしょうか。だとしたら、世代的に体毛も白くなっているはずですから、ヒバゴンというより雪男に近くなっているかも。ヒバゴンはひとり、ぼろぼろのアジトで革命を夢見ているのでしょうか。

 

中山とりこさんの作品。かっぱが干からびるほどの猛暑ですから、コンビニの冷房もフル稼働しているのでしょう。元祖UMAであるかっぱと現代的なコンビニの取り合わせがおもしろかったです。

 

小川けいとさんの作品。絵的で抒情的な風景です。日本の夏を感じました。

 

葛紗さんの作品。なぜか人気のヒバゴン。体毛が濃いゆえに「ヒバゴン」というあだ名をつけられた人、たくさんいそうですね。

 

戸田響子さんの作品。隣人はケンタウロスだったのでしょうか。バレないように塀越しで喋るようにしていたのでしょう。UMAならではの苦労が偲ばれます。

 

 

 

 

次回、11月号掲載のお題は「宝」

金銀財宝の埋蔵金や秘宝、お宝情報まで、隠されがちなあれこれを詠んでください。

 

締め切りは8月7日(月)必着です。

 

応募方法は下記にて。

ウェブ:「ムーPLUS」投稿フォームのカテゴリ「その他」を選び、本文冒頭に「オカルト短歌」と記載して、投稿してください。

郵送:〒141-8691 東京都大崎郵便局私書箱67号 学研「ムー」編集部 オカルト短歌 係

 

  • 投稿には、住所・氏名・年齢を明記してください。封書の場合は封筒と便箋の両方 に記載してください。
  • 1回の投稿で複数首を投稿してもOKです。
  • 原稿は返却しませんので、コピーや複写を必ず取ってください。
  • ご投稿いただいた内容は「ムー」本誌の紙版、電子版のほか、「ムーPLUS」に掲載されることがあります。

 

笹師範をうらなせる名作、怪作をお待ちしております!

 

sasaprof

選者 笹 公人(ささ きみひと)

「未来」選者。現代歌人協会理事。歌集『念力家族』(NHKで連続ドラマ化)、『念力図鑑』、『抒情の奇妙な冒険』、編著『王仁三郎歌集』などがある。

 

(「ムー」2017年9月号より転載)

講評=笹公人

  • 1

関連商品

ムー
2017年9月号

ムー
2017年9月号

定価:800円
発行:学研プラス
発売日:2017/08/09

この記事と同じトピックを探す

関連記事

編集部おすすめ

アクセスランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • トータル