オカルト短歌 第10回 「嘘」

講評=笹公人

事実と真実と、嘘と隠蔽と…… オカルト短歌 第10回「嘘」発表!

 

<優秀作品>

天動説嘘だと告げたその日から地球は急に動き始めた           【ひざそほ】

 

<佳作>

姉さんに狐が憑いたって嘘を、姉さん、蔵の中で聞いてる              【だや】

「なんちゃって嘘ぴょーん!」とは誰も言わず間合いを詰める弾道ミサイル

                                  【山口ヤスヨ】

アダムスキー 商売なのか嘘なのか虚実皮膜の曲芸飛行           【冨田実】

古傷を撫ぜ懐かしむ「UFOが来た!」の一声に逃げたあの頃           【黒岩】

嘘だろう不思議の森で抱き合ってキスをしたのは巨大なシメジ         【川村 清之介】

 

 

ひざそほさんの作品。人々の想念が現実世界を造っていると考えるのであれば、それもありうる話だと思います。逆に地球の70億人が天動説を心から信じたら、その途端に地球は自転を止めるかもしれません(大惨事になるでしょうけど)。ある意味、なんでもありの宇宙観が表現されています。

 

だやさんの作品。ジワジワくる和風ホラーな作品。狐憑きだとして幽閉された姉さんは、正気だったという話です。姉さんの無念は筆舌に尽くし難いものだったはず。いろいろ闇が深そうで、怖い歌です。

 

山口ヤスヨさんの作品。時事詠です。「嘘ぴょーん」という言葉が流行ったのは、ちょうどテポドンが話題になったころ。その言葉を出すことによって、あのころと今の深刻度の違いが絶妙に表現されています。

 

冨田さんの作品。元祖UFOコンタクティのアダムスキーが撮った有名な円盤写真はフェイクらしいです。しかし、アダムスキー全集の内容がホラ話とは思えません。まさに、アダムスキーは虚実皮膜の曲芸飛行をしていた人だったのでしょう。

 

黒岩さんの作品。懐かしい昭和の1ページです。

 

村さんの歌。森の中でシメジと間違えて幻覚キノコを食べてしまったのでしょうか。

 

紅葉の秋です。あやしいキノコにはくれぐれも気をつけましょう。

 

 

 

 

 

次回、12月号掲載のお題は「滅亡」。

 

地球の破滅か人類全滅か、それとも次元上昇で世界が大変動? 滅亡論の不滅ぶりも謎ですが、自由に詠んでください。

 

 

締め切りは10月5日(木)必着です。

 

応募方法は下記にて。

ウェブ:「ムーPLUS」投稿フォームのカテゴリ「その他」を選び、本文冒頭に「オカルト短歌」と記載して、投稿してください。

郵送:〒141-8691 東京都大崎郵便局私書箱67号 学研「ムー」編集部 オカルト短歌 係

 

  • 投稿には、住所・氏名・年齢を明記してください。封書の場合は封筒と便箋の両方 に記載してください。
  • 1回の投稿で複数首を投稿してもOKです。
  • 原稿は返却しませんので、コピーや複写を必ず取ってください。
  • ご投稿いただいた内容は「ムー」本誌の紙版、電子版のほか、「ムーPLUS」に掲載されることがあります。

 

笹師範をうらなせる名作、怪作をお待ちしております!

 

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選者 笹 公人(ささ きみひと)

「未来」選者。現代歌人協会理事。歌集『念力家族』(NHKで連続ドラマ化)、『念力図鑑』、『抒情の奇妙な冒険』、編著『王仁三郎歌集』などがある。

 

(「ムー」2017年10月号より転載)

講評=笹公人

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