オカルト短歌 第12回 「滅亡」

講評=笹公人

君はその時何をする? オカルト短歌 第12回「滅亡」発表!

 

<優秀作品>

地に落つる満月を背に自撮りして 宇宙に贈る「♯滅亡」         【月餅屋】

 

<佳作>

なんだそういうドッキリかよと呟いた核シェルターからはい出た朝に    【戸田響子】

本当のことを言おうかと神さまは旧い宇宙を畳んでみせた          【月太郎】

出た途端野次を飛ばされ引つ込んで滅亡メモがまた厚くなる       【酒井景二朗】

人類が滅亡する日を当てた人だれにも称えられぬ寂しさ             【小坂井大輔】

滅ぼしてしまったけれど面白いやつらだったとまた創る神            【小川けいと】

 

月餅屋さんの作品。あえて危険な状況で自撮りをしてツイッターやインスタに写真を投稿する猛者があとを絶ちません。実際、マチュピチュで自撮りをしようとして墜落死した観光客もいました。そういう人たちにとっては、地球滅亡の瞬間は史上最大の自撮りチャンスでしょう。携帯も使えず、写真を投稿することもできないはずなので、ほかの惑星の宇宙人に向けてのダイイングツイートだったのかもしれません。「#」が効いています。

 

戸田響子さんの作品。なかなか壮大なドッキリですね。ドッキリだとわかった瞬間の安堵感は、このうえないものでしょう。いつかこういうドッキリをクロちゃんあたりで見たいですね。

 

月太郎さんの作品。宇宙が幻影であるという前提の光景でしょう。絵としても魅力があります。

 

酒井景二朗さんの作品。「猿の惑星」的光景が浮かびました。「滅亡メモ」は、いずれ世界的なベストセラーになるでしょう。

 

小坂井大輔さんの作品。たしかに。みんな死んじゃいますからね。そう思うと、人類滅亡の予言は何の得にもならないことがわかります。

 

小川けいとさんの作品。人生ゲームならぬ人類ゲームをクリアするまで、この地球は続いていくのでしょうか。途方もない話です。
「オカルト短歌」今後はウェブのほうで存続します。今後ともよろしくお願いいたします!!

 

 

 

 

 

次回のお題は「地獄」。

死後の地獄以外にも解釈は自由に一句!!

 

応募方法は下記ウェブから。

ウェブ:「ムーPLUS」投稿フォームのカテゴリ「その他」を選び、本文冒頭に「オカルト短歌」と記載して、投稿してください。

 

  • 1回の投稿で複数首を投稿してもOKです。
  • ご投稿いただいた内容は「ムー」本誌の紙版、電子版のほか、「ムーPLUS」に掲載されることがあります。

 

笹師範をうらなせる名作、怪作をお待ちしております!

 

sasaprof

選者 笹 公人(ささ きみひと)

「未来」選者。現代歌人協会理事。歌集『念力家族』(NHKで連続ドラマ化)、『念力図鑑』、『抒情の奇妙な冒険』、編著『王仁三郎歌集』などがある。

 

(「ムー」2017年12月号より転載)

講評=笹公人

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