オカルト短歌 第22回 「遺跡」

講評=笹公人

遺跡巡りでタイムスリップ それは冒険の始まり

 

<笹師範の「遺跡」作品>

彫り深きモアイの視線の先にある謎の惑星が俺のふるさと

スフィンクスの両目の放つ光線が俺のチャクラを刺激するから
                               【笹 公人】

 

 

<優秀作品>

遺跡脇に復原された竪穴式住居にホームレス住めり        【高橋泰源】

 

<佳作>

神々も見守ったのか幼子を遺跡の柱にたけくらべの跡       【月餅屋】

自室かと見紛うほどにそっくりな六畳一間の遺跡の間取り     【地獄の四番街】

萎び行く四十路を越えた肉体をピラミッドパワーの真ん中に置く 【水鳥】

第三次世界大戦の勃発ぼくの会社も小さな遺跡          【川村清之介】

グーグルで遺跡を探す現代のインディ・ジョーンズ小太りである 【柳原栄三】

 

 

●高橋たいげんさんの作品

これは実際にありそうで怖い!
遠足で来た小学生なら、アトラクションの演者と思ってしまうかもしれません。
「臭いもリアルだぞ!」なんて騒いだりして……。
小学生の頃に観た「おじさんは原始人だった」という映画を思い出しました。

 

●月餅屋さんの作品

パルテノン神殿とかの柱にある傷は、そういうことだったのかもしれません。
柱の傷は一昨年どころか、数千年前のものだったのですね。
きょうび「たけくらべ」と書くと樋口一葉しか思い浮かばないので、
「背比べ」としてほしかったです。

 

●地獄の四番街さんの作品

ありそう。
人にとって生活しやすい、心地の良い間取りって、太古の昔からあまり変わらないものなのかもしれませんね。
そこが過去世の自宅だったりしたら、さらにおもしろいですね!

 

●水鳥さんの作品

ピラミッドパワーで若返るという説を試してみたのでしょう。
故・中島らもさんの傑作短編小説「ピラミッドのヘソ」を思い出しました。
以前、芸人のキックさんから誕生日プレゼントとしてピラミッド型帽子を頂いたので、
自宅でしばらく被っていましたが、宅急便の配達員に引かれたこと以外、
これといった現象は確認できませんでした。

 

●川村清之介さんの作品

悲しい想像の歌です。
どんな遺跡も、建てられたときは遺跡になるなどとは思われていないという事実に気づかされます。
しかし作者は、ふだんからそういう妄想をしながらお仕事されているのでしょうか?

 

●柳原栄三さんの作品

グーグルマップなら体を動かさなくてもできますからね。
現代のインディ・ジョーンズは、鞭の代わりにドローンを駆使して宝物を見つけたりするのでしょうか?
未だ知られざる遺跡のことを思うとワクワクしてきますね!

 

 

次回の募集お題は「テレビ」。

中に人が入っているかと騒がれた超常現象マシンも過去のメディア?
でも結局、皆して何かしらの画面に見入っていますよね。
放送、中継、映像……魔法のような箱について詠んでください。

締め切りは9月30日(日)必着です

 

 

応募方法は下記ウェブから。

ウェブ:「ムーPLUS」投稿フォームのカテゴリ「その他」を選び、本文冒頭に「オカルト短歌」と記載して、投稿してください。

 

  • 1回の投稿で複数首を投稿してもOKです。
  • ご投稿いただいた内容は「ムー」本誌の紙版、電子版のほか、「ムーPLUS」に 掲載されることがあります。

 

笹師範をうらなせる名作、怪作をお待ちしております!

 

sasaprof

選者 笹 公人(ささ きみひと)

「未来」選者。現代歌人協会理事。歌集『念力家族』(NHKで連続ドラマ化)、『念力図鑑』、『抒情の奇妙な冒険』、編著『王仁三郎歌集』などがある。

講評=笹公人

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