天井裏を這う、巨大な怪物/読者投稿

ネズミを退治した何かがいる

投稿者:大川縁 さん/心霊・怪奇体験

20160504
写真はイメージ。

 

私は現在平屋に住んでいるのですが、昨年から天井裏にネズミが住みついてしまい、
深夜になるとトタトタと走り回る音がうるさく、よく天井をつついては脅かしていました。しかし音で脅かしても、その場が静まるだけでまたすぐに元気になるので、どうしたもんかと困り果てていました。
あるとき、いつものようにネズミが騒ぐ時間になると、しばらくは天井を走る音が聞こえていたのですが、それが急にぱたっと止みました。
あまりに唐突だったので違和感があり、私は天井を見つめながらじっと様子を窺っていました。5分くらいは静かなままだったので、「出ていったのかな?」と安堵しはじめていた矢先です。期待はあっさり裏切られ、今度は先ほどよりも、何か急ぐような速さで、またネズミが走る音が聞こえてきました。
それも明らかにいつもとは調子の違う、暴れるまわるような音です。
とにかく、このままではゆっくり眠れないと思い、私はまた天井をつついて脅かしてやろうと立ち上がりました。するとネズミの足音の後ろから、もうひとつの足音が聞こえてきました。どうやらネズミは、そのもうひとつの足音から必死に逃げているようでした。
ネズミを追いかける何か得体の知れないものは、這うようなズウ、ズウ、という音と、
たまに大きな体と脚をぶつけるようなドン、ドン、という音とともに、恐ろしい速さで天井裏を駆け抜けました。
私は呆然とその場で硬直してしまい、何もできずにいました。
大きさからしてネズミの何十倍もあるものが、天井裏を匍匐前進するように進む姿を想像し、かえって刺激してはいけない気さえしていました。
少しの間待っていると、ズウ、ズウという這う音も、ドン、ドン、というぶつける音も聞こえなくなり、得体の知れない何かがいなくなったことがわかりました。同時に追われていたネズミの足音も消え、天井裏はすっかり静かになりました。それから天井裏にいたネズミの気配はなくなり、ゆっくりと夜の時間を過ごせるようになりました。
今思えば、あの得体の知れない何かは、騒がしいネズミを追い払ってくれたのかもしれません。
ということは、もしかすると家内を守る神様のようなものだったのではないかと思え、私はその天井裏の神様に感謝しました。
ただ気がかりなのは、やはりあれは神様ではなくて、ネズミを捕食するために天井裏に入り込んだ何かではないかという疑いが晴れなかったことです。感謝しながらも、どうしても手放しでは喜ぶことができませんでした。
つい先日、またしても天井裏にトタトタとネズミの足音が聞こえるようになりました。以前に逃げ延びたネズミなのか、それとも新顔なのかはわかりませんが、深夜の騒ぎが戻ってしまったことは残念でなりません。
それとともに、またあの這うようなズウ、ズウ、という音と、ドン、ドンというぶつかる音がどこからか聞こえてくるのではないか、と思うと、やはり心のどこかで得体の知れない何かへの恐れを、意識せざるをえないのです。

這う音が響くほど大きな生き物。守護獣かもしれないですね。もしかするとネズミと思っていた足音も、ネズミではなかったりして。

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