予知能力のあったおじいさんの最期/「ムー民広場」出張版

祖父が残した最期の予言の真実とは?

 

投稿者:晋忢さん(34歳)/不思議な人々

 

 

私の祖父は、とても不思議な人でした。86歳で亡くなるまで、「自分の人生は、少し先の未来ならよく見えている」と口癖のようにいっていました。

 

両親や叔父は、祖父がそんなことをいうたびに、「また父さんは、いい加減なことをいってるよ」と、決まって苦笑。でも、私たち孫は、祖父のその言葉の後に続く未来予言のようなつぶやきに、いつも真剣でした。

 

というのも、祖父の未来予言は、世の中の大きな事件などではなく、私たち家族のまわりの予言でした。そして、本当に「少し先」のことを正確にいい当てていたからです。

 

たとえば、私の大学受験で最初の年は、志望校は受からないが、滑り止めは受かること。翌年の受験についてはその時点ではわからないので、「滑り止めの大学に行くかどうかを考えておいたほうがいい」と祖父にいわれました。

そして、その予言のとおりの結果となりました。私は1年浪人して、翌年は志望校に合格。そのときは、「今年の受験は志望校に確実に合格するよ、あとはダメ」と祖父にいわれました。祖父を信じていなかったわけではありませんが、滑り止めも念のために受けていました。そちらは予言どおり、受かりませんでした。

 

私だけでなく、姉も、従兄弟に対しても、祖父の予言は的確でした。だから、孫たちは予言を信じていました。

 

そんな祖父の予言が唯一外れたのが、亡くなる年の、祖父自身の予言でした。その年、祖父は病に倒れました。家族はみな、心配しました。でも祖父は笑顔で、「大丈夫、おれには未来が見えている。おれは病気では死なない」

その言葉を聞き、私たちは楽観していました。祖父がそういうのだから、問題ないだろう、と。

 

ところが入院して1週間後に、急に息を引きとったのです。祖父の予言は外れた――でも、言葉では外れましたが、今振り返ると、やはり祖父にはわかっていたかもしれない、とも思うのです。これまで予言を的中させ、指針を与えてくれた私たち孫を不安にさせないために、あえてウソをついたのではないか、と思えるのです。

 

★――自分の最期がわかったとき、人はどんな行動を取るでしょうか。明るく気丈なおじいさんの人柄が伝わってきますね。

(月刊「ムー」2016年4月号より転載)

 

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