亡き祖母の静かな主張/読者投稿

「あの人はちょっと……」の思い

投稿者:T.N.さん/心霊・怪奇体験

20160608

私の祖母は、平成7年2月に90歳で逝去しました。祖母は幼少期から大変な苦労を重ねてまいりましたが、やがては結婚し、ふたりの娘を授かりました。その長女が私の母です。
祖母の夫は、兵役にとられ、終戦末期に中国の青島で戦病死してしまいました。まだ39歳の若さでした。
早くに夫を亡くした祖母は、持ち前の気丈さで女手ひとつ二人の子供を育てあげました。長女は養子をとって家を継ぎ、妹は東京へ嫁いでいきました。祖母の余生は、家族に囲まれ、晩年は年1回の家族温泉旅行を楽しむなど、おだやかなものでした。
そんな祖母が亡くなる前、祖母愛用の石油ファンヒーターがなんの前触れもなく故障してしまいました。「人が亡くなる前には、本人が愛用していた電化製品が故障することがある」と聞いたことがありますが、まさにその数日後に祖母は他界しました。
続いて、お通夜前にも不思議な出来事が起きました。
祖母は生前、町内の老人クラブの誘いを好まず、そのクラブの会長さんを避けていました。会長さんはお通夜前の日中に弔問に来てくれたのですが、いざ線香をあげようとした途端、突然、家のメインブレーカーが落ちてしまいました。そのとき、会長さんはポツリと「私は嫌われていたから……。」とつぶやかれましたが、何事もなかったかのように落ち着いてご焼香をしてくださいました。
続いて不思議なことが起きたのは、菩提寺での葬儀のときのことです。当日は、雪が上がり晴天となった、とても寒い朝でした。私は両親から依頼されて、葬儀の進行をずっと8ミリビデオカメラで撮影していました。
ところが会長さんが弔辞を読まれるとき、突然、8ミリビデオカメラの画像が乱れ、撮影ができなくなってしまったのです。普段使い慣れているビデオカメラで、メカ的にも特に異常な点は見当たらないまま、症状は変わらず原因は判りませんでした。そして弔辞が終わると、何事もなかったかのように8ミリビデオカメラは正常に撮影を開始できました。ビデオカメラには不具合箇所はなかったのです。
これらのような不思議な現象は、葬儀以降は、起きていません。

よほど苦手だったんでしょうか……。四十九日をすぎれば、生前の煩わしい関係を忘れたのではないかと思います。

  • 1

この記事と同じトピックを探す

関連記事

編集部おすすめ

アクセスランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • トータル