不死鳥の起源は彗星にあり!/「ムー民広場」出張版

周期性と色のイメージから推察

不死鳥(フェニックス)は、ギリシャ語で「深紅の鳥」という意味で、500年周期で姿を現す霊鳥である(500年周期のほかに、654年、540年、1461年周期説がある)。

伝説によると「500年間生きると、不死鳥は自ら香料を積み上げて薪の山をつくり、その上に横たわって焚死する。やがて分解した身体の液状の部分が凝固すると、再びそこから自然に不死鳥が生まれでる」という。そうして不死鳥は永遠の命を保っている。不死鳥には親も子もいないため、「孤独な鳥」とも呼ばれている。

そこで、不死鳥とはどんな鳥か……古代ローマの博物学者ソリヌスによれば、「この鳥の頭に生えている羽毛は、円錐形の塔の形をなしており、頸のまわりには、金色の冠毛がある。身体の後半部は真紅色を呈するが、尾の部分だけは、バラ色と青色の微妙に混じり合った、すばらしく豪華な色調である」という。これらのことから、不死鳥の正体は古代の探検家たちが見聞したクジャクやゴクラクチョウだったのではないかと推察されるのだ。

20161126

2015年12月22日の朝6時ごろ、駅で電車を待っていると突然、上空を青白い強烈な光が飛び去っていった。一瞬の出来事だった。あれはいったい何だったのか。流れ星? だとしたら、初めて流れ星を見たことになる。

宇宙は神秘に満ちている。多くの人が憧れるものも無理はない。このとき、不死鳥の姿が、ある存在と重なった。その存在も数年から数千年の周期でわれわれの前に姿を現すもの……。

不死鳥の正体は彗星である。

アラビアの伝説に「不死鳥は太陽に身を捧げる」というものがある。もしかしたらこの伝説は、太陽に接近する彗星の軌道から生みだされたのではないだろうか。

彗星の正体は、チリやガスを含んだ氷塊である。その氷が太陽の熱で溶かされることで、内部のチリやガスが噴出される。それらの噴出物が彗星の尾を形作っていることになる。この彗星の尾が不死鳥の尾と重なり合ったのだ。彗星の尾は大きさが変化する。太陽に近づくと氷塊の溶ける量が増えるので内部の物質の噴出が多くなる。そのため、尾は大きくなる。逆に太陽から遠ざかると物質の噴出が少なくなるので尾は小さくなる。さらに太陽熱が届かない場所まで遠ざかると、物質の噴出は完全に止まり尾も姿を消す。彗星はただの氷塊と化すのだ。

宇宙空間を運行している彗星は、ほとんどがこの状態だという。彗星の尾の隆盛衰亡のサイクルは、古代人に再生を繰り返す不死鳥から創造されたのではないか。

そんなことを思いながら、今日もまた夜空を見上げるのであった。(千葉県松戸市〈47歳〉正尚♠)

 

(ムー2016年10月号より抜粋)

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