オーパーツの基礎知識! 黄金ジェット

文=並木伸一郎

コロンビアの遺跡で発見された謎の黄金細工

黄金ジェット

  • 発見場所=コロンビア、シヌー川地方
  • サイズ=長さ約10センチ、幅約5センチ、高さ約1センチ
  • 製作年代=500~800年代?
  • 推定製作目的=応募の副葬品など

南アメリカ南西部に位置するコロンビアの首都ボゴタには、世界的にも有名な国立銀行附属黄金博物館がある。この博物館に収蔵されている約3万点の出土品の中に、奇妙な形をしたものがあるという。

それは、大きさが数センチ程度で、手のひらに乗るほど小さな黄金製の装飾品で、古代に飛行技術が存在したことを匂わせる、通称「黄金ジェット」、「黄金シャトル」と呼ばれる遺物である。

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これらは、いずれも古代遺跡から発見され、個々に違いはあるものの、基本的な作りは同じで、発見当時は魚や鳥を模したものだと考えられていた。

ところが1969年、アメリカの動物学者にして超常現象研究家のアイヴァン・T・サンダースン博士(前回更新のクリスタル・スカルを参照)が、この黄金細工のひとつを提示し、

「これは飛行機の機首、操縦席、主翼、胴体、垂直尾翼、水平尾翼を供えている」

と指摘したのだ。さらに、

「南アメリカのインカ帝国(12~16世紀)以前に栄えていた『プレ・インカ』と総称されるいくつかの文明のひとつによって作られたのだろう。製作年代は西暦500~800年代だ。当時の南アメリカには飛行技術をもった文明が存在し、黄金ジェットはその縮尺模型だろう」

と自身の仮説を述べている。

航空専門家が認めた高度な飛行技術

サンダースン博士は、自らの仮説を裏付けるために、航空技師やパイロット、学者など航空工学・力学の専門家に依頼して、黄金ジェットの分析を行った。

その結果、この奇妙な装飾品のいずれもが、飛行能力を備えていることが明らかになったのである。

たとえば、アメリカ、ニューヨーク航空研究所のアーサー・ポイスリー博士は「主翼の三角翼は動物の翼とは思えず、垂直に立った尾翼は飛行機独特のものである」と述べ、ヘリコプターや飛行機の設計技師として、世界的に知られるアメリカのアーサー・ヤングも、「垂直尾翼の外観を見る限り、ある種の航空機を暗示している」と語っている。

近年では、ドイツのパイロットで飛行模型作家のペーター・ベルディングらが、黄金ジェットを1メートルほどの模型に復元し、リモコン式飛行機として飛行実験をおこなっている。

その結果、離着陸はもちろん、曲線を描いたり回転したりなどの高難度飛行にも成功し、黄金ジェットが飛行機としての機能をすべて備えていることが実証されたのである。

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かくして、この黄金ジェットの存在が、古代に飛行技術が存在したことを示唆するオーパーツとして認知されたのである。ちなみに、黄金ジェットはコロンビア北部のシヌー川流域の遺跡で発見されたとされるが、ベネズエラやペルー、中央アメリカのコスタリカなどでも、同様の遺物が発見されている。

発見場所が異なるにも関わらず、似たモチーフで作られているということは、古代の飛行技術は、中央・南アメリカに広く伝えられていたということなのかもしれない。

文=並木伸一郎

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