UFOの基礎知識/ロズウェル事件【後篇】

文=並木伸一郎

発生から30年後、マーセル元少佐が語った驚愕の事実

――1947年7月、ニューメキシコ州ロズウェルの荒野に謎の物体が墜落した。

その残骸は軍関係者によって回収され、一度は「空飛ぶ円盤を捕獲した」と発表したが、実際は「気象観測用気球の誤認だった」と当初の発表を覆し、次第に事件は忘れ去られていった(詳細はUFOの基礎知識/ロズウェル事件【前篇】を参照)――

このロズウェル事件に対して、スタントン・フリードマンというUFO研究家は、疑念を抱いていた。彼は真相を暴くために調査を進め、1978年1月、事件当時、金属片を回収したジェシー・マーセル元少佐と接触。彼を表舞台に立たせたのだ。フリードマンによるインタビューの際に、マーセルは以下のような爆弾発言した。

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(↑UFO研究家スタントン・フリードマン)

「回収したのは気球の残骸ではない。まったくもって未知の物質だった。それらの金属片は非常に軽く、タバコの銀紙のように薄かった。が折ることも切り裂くことも不可能で、ハンマーで思い切り叩いても傷ひとつつかなかったんだ。

私はあの物質に対し、〝プラスチックの性質を持つ金属”のような印象を受けた。さらに、回収したそのほかの物質の中には中国文字らしきものが記された羊皮紙のようなものまであったんだ。だが特別機で運搬した回収品はすぐにライトフィールド航空基地(現ライトパターソン空軍基地)に送られてしまった。つまり、記者会見でカーズウェル陸軍基地のレイミー准将と私が披露したのは〝ニセのロズウェルの残骸だ”」

実は、第一発見者のマック・ブラゼルとブラゼルの通報を受けたジョージ・ウィルコックス保安官は、金属片を発見した当時、それらの奇妙な特性について語っており、マーセル元少佐の証言はブラゼルとウィルコックスの話と酷似していた。

さらに、1980年にUFO研究家のウィリアム・ムーアがチャールズ・バーリッツとの共著という形で、ロズウェル事件の調査結果をまとめた本を刊行し、話題となった。

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(↑チャールズ・バーリッツ)

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(↑ビル・ムーア)

かくして、スタントン・フリードマンとウィリアム・ムーアらの調査によって、ロズウェル事件が再び脚光を浴びることとなったのだ。

明らかになっていく真実 回収された円盤と異星人の遺体

驚愕の真実を公表したマーセル元少佐は、その後、テレビや新聞などのマスメディアの取材を受けた際に、新たな真実を暴露した。実は、ブラゼルが残骸を発見したフォスター牧場は、空飛ぶ円盤の墜落現場ではなかったというのだ。

その発言は新たな波紋を呼び、アメリカのUFO民間研究団体「JICUFOS」の特捜部長のドン・シュミットや元空軍パイロットのケビン・ランドルらが調査を始めた。

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(↑ドン・シュミット)

そして、マーセル元少佐が語った事実を裏づけるような話が、軍関係者やロズウェルの民間人から寄せられ、ロズウェル事件が「ただの空飛ぶ円盤回収事件」ではなく、その搭乗員――つまり、異星人の遺体をも回収していたという事実が明らかになったのである。

以上がロズウェル事件の概要である。しかし、現在もロズウェル事件の真実は明らかになっていない。そして、これまでに調査が行われてきた過程において、米軍からの妨害があったり、事件当時、墜落現場に居合わせた民間人や軍関係者が不可解な死を遂げている。

これはただの墜落UFO回収事件ではなく、米軍の陰謀にまで発展したUFO事件なのである。

 

 

文=並木伸一郎

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