海底オーパーツの謎/ビミニ・ロード

文=並木伸一郎

長さ約600メートル以上!! 海中にのびる謎の石畳

Snorkelling_Atlantis

  • 発見場所=バハマ、ビミニ島沖
  • 規模=600~1200メートル
  • 推定建造目的=都市?

古代の哲学者プラトンは、その著書において失われた大陸「アトランティス」について言及した。以来、2300年以上にわたって、人々はプラトンのいう”ヘラクレスの柱”すなわちジブラルタル海峡の彼方=大西洋に、その幻の大陸の姿を求めた。

そして、そのアトランティス文明の名残のひとつだとされるのが、この「ビミニ・ロード」である。

アメリカはフロリダ州の沖合約80キロに位置するバハマ、ビミニ島沖。水深約5メートルという浅瀬で、1968年9月に明らかに人工物としか思えない謎の石組みが発見された。

アメリカ、マイアミ科学博物館の地理学者兼考古学者であるマンソン・バレンタイン博士が探査のために潜ったところ、長さ600に及ぶ壮大な石畳状の遺構を発見。それらの石は長方形に成形されて、石灰岩から成る基礎の上に整然と並べられており、その終点には、コーナー・ストーンが置かれていた。切石の大きさは最大のもので約4・5メートルあった。

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(↑敷き詰められた巨石。先端が「J」字形になっている)

その様が道路のようであることから、「ビミニ・ロード」と名づけられた。巨石を使用した水中構造物は、直線だけでなく、大小の切石が敷き詰められ先端が「J」字形になった見事な構造物からなっていることも明らかになった。加えて年代測定の結果、これらの石は約1万5000年前には地表に露出していたことも判明したのである。

だが、この海底遺跡について、従来の学界からは異論が出た。多くは単に海底の岩がひび割れたに過ぎないというものである。それを払拭するため、アメリカの考古学者デビッド・ジク博士は1975年と1977年に確認調査のためのダイビングを行い、以下のような結果を得た。

  • ビミニ・ロードが自然地形であるとしたら、600メートル以上に及ぶ直線構造ができることはありえない
  • 配列が明らかに人工的である
  • ブロック状の切石には、明らかに人工的な加工の痕跡がある

以上の結果を理由に、ジク博士は、ビミニ・ロードが海底に沈んだ人工物であることを確信し、それが何らかの宗教施設あるいは天文観測用の遺跡であると結論づけている。

なお、バハマ諸島の海底からはピラミッド状構造物や巨大な石組み、石柱なども発見されており、ビミニ・ロードを含め、こういった構造物が人工のものであることを疑う研究者は多くない。

さらに1900年代以降、ビミニ島東部の湿地帯で、ナスカの地上絵同様、上空からしか確認できない、動物を象ったマウンド(塚)が発見されている。なぜ上空見ないとわからないように作られているのかは不明だ。

バハマ諸島の海域は最後の氷河期が終わって海面が上昇した1万2000年前以降は隆起してことがない。この事実が、謎に包まれたアトランティス文明とビミニ・ロードをどう関連づけるのかは不明だが、海底から発見される遺物や地上絵などの存在が、ここに一大文明圏が存在したこと示唆しているのだ。

 

文=並木伸一郎

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