はじまりを解く鍵「宇宙卵」/ヒストリーチャンネル「古代の宇宙人」

卵と蛇の神話

宇宙卵ーー宇宙もしくは原始的な生物は卵から孵ったという考え方だが、多くの神話や文化の中に見られるものだ。なぜこのような考え方が世界中に広まっているのか?

宇宙卵についての手がかりは、卵と共に見られる象形に隠されている可能性がある。ヘビが卵に絡み付いている姿であるが、これは古代人が既にDNAの2重らせん構造について知識を持っていた証拠だと多くの人々は信じている。果たして我々の祖先は、遺伝暗号への先進的な理解を持っていたのだろうか? そして宇宙卵は、単に宇宙や神を象徴するだけでなく、我々自身や遺伝子操作そのものを示唆しているのではないだろうか?

古代宇宙飛行士説の提唱者たちは、世界中に存在する宗教的な象徴と同様、宇宙卵にはとてつもなく深い意味が込められているのではないかと主張する。

 

 

 

 

【謎を解く鍵「宇宙卵」】 解説=宇佐和通

このエピソードのタイトルは『コズミック・エッグ』=宇宙の卵だ。まず、卵の形を思い浮かべていただきたい。世界のどの地域のどの時代の古代文明にも共通するきわめてシンプルなデザインであり、誕生や再生のシンボルとして使われることが圧倒的に多いといえる。まったく同じアイデアから生まれたと思われるシンボリズムに基づくまったく同じモチーフは、古代エジプトやイースター島、そしてイギリスやギリシャなどヨーロッパ圏の遺跡でも見ることができる。フェニキアや古代インドの神話にも同じ概念が記されているのが事実だ。

〝いにしえの物語〟という意味のヒンズー教の聖典プラーナには、ブラマンダという言葉が出てくる。言葉を分解してみよう。ブラマは神が創ったもの、そしてアンダは卵という意味だ。つまり〝神が創った卵〟ということになる。プラーナの本質を創世神話として解釈するなら、宇宙のすべては神が創った卵から始まった。

宇宙や原始的な生物は卵から孵ったという、“宇宙卵”という考え方がある。そしてこういう考え方は、前出のプラーナをはじめとして世界中の多くの神話に見られるのが事実だ。

なぜこのような考え方が世界中に広まっているのか?

1931年、ベルギー出身のカトリック司祭で、宇宙物理学・天文学にも造詣が深かったジョルジュ・ルメートルが、“プライミーバル・アトム(原始的原子)理論〟を唱えた。宇宙線の観測結果を基に、原始的な原子の爆発こそが宇宙の始まりであるとする説で、これがその後ビッグバン理論の基礎的な部分を構築していくことになる。20世紀に入って提唱された科学的概念と、インドの創世神話の内容に接点が感じられるのはなぜか。そして宇宙の誕生のメカニズムを卵という単純なモチーフで表現した古代人は、そのアイデアをどうやって得ることができたのか。

また、ヘビが卵にからみついている絵柄もよく見られる。これは、古代人が既にDNAの2重らせん構造について知識を持っていた証拠であるとする説がある。端的な図柄によって宇宙や人間の起源を表現する力。古代の地球人類は、すでにそこまで知っていたのか? あるいは、何者かによって意図的に植え付けられた知識だったのだろうか。

古代の宇宙飛行士説では、“植え付ける”という意味合いでシーディング=種を蒔くという言葉が使わることが多い。この概念は、創世神話から人体の仕組みまでを貫く大きなテーマにほかならない。シーディングを行ったのは神なのか。あるいは、便宜的に神とされた地球外生命体なのか。シンプルなモチーフにこそ、宇宙と生命の創世の秘密、そして人類とそれ以外の知的生命体の関係性が盛り込まれているのかもしれない。

AA_uchuran

 

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