「人類創造」の主とその意図/ヒストリーチャンネル「古代の宇宙人」

人類の特殊性

地球に住む人類は、他の生物となぜここまで違う生物なのだろうか? 私たちは本当に類人猿から進化したのか? それとも私たちの知能は地球外からもたらされた産物なのか?

古代宇宙飛行士説を唱えるジョルジョ・ツォカロスが、科学や考古学における最新の研究結果を提示しながら私たちの起源に迫ってゆく。チャールズ・ダーウィンの種の起源では、人類は自然淘汰を経て何百万年もの歴史の中で類人猿から進化したとされている。しかし、最新の研究結果では、人類の脳は5万年前にビッグバンのような大変革期を迎えたとされる。

私たちの脳にもたらされた大躍進は、地球外生命体の存在が寄与しているのではないだろうか? 聖書のアダムとイヴの話は、もしかすると地球外生命体との接触を描いているのではないだろうか? そしてなぜ5,000年前の歴史的記録や1万年前の岩面彫刻は、我々の祖先と地球外生命体との結びつきを示唆しているのか?

 

 

 

【人類創造】 解説=宇佐和通

ごく最近の話だ。Rhマイナスの血液型は地球外由来のものではないかとか、タコが地球外生命体の影響を受けた生き物だという説がクローズアップされた。タコの起源がエイリアンであるかどうかは別として、地球の生命体という枠組みに限った話になっても、人類と他の生物の圧倒的な違いに疑念を隠さない人々は決して少なくない。

もっとストレートないい方をしよう。人間は本当に類人猿から進化して今の姿になったのか。30年前はごく当たり前だったはずの科学的コンセンサスを疑う姿勢をあからさまにする人たちの絶対数は年を追うごとに増えているのが事実だ。

ミッシングリンクという言葉によって象徴されるように、従来のダーウィン進化論の流れでは説明しきれない現象の謎も解明されたわけではない。多くの人々が科学に求めるのは、こういうコアな部分を誰もが納得する形で説明できる方法論ではないだろうか。そういうものがないからこそ、“古代の宇宙飛行士説”をはじめとするオルタナティブな方法論が注目を浴びる。主流派科学を否定しているわけでは決してない。しかし、その枠内で説明できないことが厳然として存在する事実も、あらためて指摘しておくべきだと思う。

この番組は、シリーズ内でもおさえた仕上がりになっているかもしれない。ホストのジョルジオ・ツォカロスが軸足を置くのは自らリードする古代の宇宙飛行士説ではなく、むしろ主流派科学によってもたらされたものである印象が強い。こうしたものを決してディスリスペクトするわけではなく、冷静な視線を向けながら淡々と問題提起していく。

人類史には大きな転換期が何回か訪れたとされている。最新研究によれば、人間の脳は5万年前に“ビッグバン”に匹敵する変革を迎えた。筆者は思う。これは、現代を生きるわれわれが2045年というそう遠くない未来に迎えようとしているシンギュラリティ=技術的特異点=のようなものなのではないか。

そして、もうひとつ強調しておきたい点は集合的無意識である。この言葉の辞書的な意味は「人間の無意識の深層に存在する、個人の経験を越える先天的構造領域」となっている。生まれながらに刷り込まれている共通意識ということになるだろうか。

この集合的無意識にこそ人類の起源の秘密が込められているのではないだろうか。新プラトン主義の“ヌース”に近い、普遍の知識だ。毎日触れ合って実感できるにもかかわらず、とてつもなく大きな謎である人間という存在について、生物学的な面からも哲学的な面からも考え直したくなる。

AA_jinruisouzou

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