特別インタビュー! 古代復権漫画「ハニワット」作者・武富健治が語る「ムー」とUFO体験

構成=高野勝久 写真=土橋位広

ムー民・武富健治とASKAワールド

 

――冒頭からたびたび話題にしていただいていますが、「ムー」はかなり読んでいただいているんですね。

古代史に興味をもった中学生の頃から、自分で買わないまでもよく読んではいたんです。高校生になると少しずつ離れてしまったんですが、「鈴木先生」の連載を始め、寺社巡りをスタートした時期に「ムー」にも戻ってきました。

最初のきっかけは、付録の「ネオパラダイムASKA」を読んだんですよ。地球内天体の話でした。そうしたら、もうすごい!  これはとんでもない作品だと思ってそこから、改めて本誌記事も気になるようになって……という流れです。

漫画の演出も含めてぶっ飛びすぎている。ノリがすごいんですよ。「これが地球内惑星だあッッ!」っていわれたら「あ、そうなんだ!」って思うしかないくらいの吸引力ですよね。構成面でも、写真とモノローグがちりばめられていたりして。

「鈴木先生」を描きながら漫画表現として「今の漫画に足りないのはこれなんじゃないの?」と技術論的にも注目していたんです。そこから内容にもどっぷりはまっていきましたね。ムー的には動機が不純ですが。

 

――そんなムーの入り方があるんですね!

「鈴木先生」の連載を始めた頃は、実話系コミックの作画なんかもやっていまして、実は並木伸一郎先生原作のコンビニコミックで作画担当をしたこともあるんですよ。

ゼロ年代はコンビニコミック黄金時代で、僕は「平成の貸本時代」と思っているのですが、当時流行っていたのは漫画家がリレー方式で描き繋いでいくシステムです。並木先生の原作の一話分を担当して、そのときなんてもう相当テンションが上がってかなり自由にあれこれとネタを突っ込んだりしました。

最近ではネット番組も楽しく観ていますよ。実は、ある番組で三上編集長と一度お会いしたことがあるんです。僕はゲスト出演者で、ほぼ三上さんと北芝健さんがしゃべっていて僕はちょこちょこコメントをはさむくらいでしたが、もうアイドルに会うよりも、憧れの大漫画家に会うよりもドキドキしました。何しろリアルタイムのファンでしたから。もう内心きゃあきゃあですよ!

 

仕事場の本棚にはムー・ブックスが。

 

――伝えておきます(笑)。ところでご自身が不思議な体験、ミステリー体験をしたということはありますか?

学生時代のことですが、遺跡発掘のアルバイトをしていたことがあるんですよ。大学のすぐ近くが現場だったので、面白そうだなと思って半年ほど働いたのですが、そこで不思議な体験をしました。

 

もう30年も前ですから今は何のビルが建っているのかな……。その現場は渋谷の一角にあるけっこうな高台にあり、新宿のほうまで一望できたんです。

そんなわけで休憩時間にぼーっと新宿方面を眺めていたのですが、そのビル街の上にUFOが見えたんです。

2回見ているはずです。

まず1回目は複数のUFOがビルの上空に留まったような状態で浮いていて、しばらくしたら葉巻のような楕円形のものがやってきました。

二度目はそれからしばらく後でしたが、今度はひとつの大きな、金属光沢のツヤツヤとしたようなものが、ビルの上に乗りかかるように浮いていたんです。

ああ、UFOって本当にあるんだぁ、と思いましたね。時代的にはちょうど、新宿にいまの都庁ビルが建った頃ですかね。

 

――目撃者は武富先生おひとりですか?

そうです。これが不思議なもので、そんなことがあったら普通はだれか呼んだりしそうなものじゃないですか。でも、そんな気持ちにはならなかったんです。

今でも印象に残っているのは「UFOを見るとこんな心境になるんだなあと」いう内面的なことです。

本当ならもっと驚くじゃないですか、きっと。みんなにいいふらしたり、連れてきて確認させようとしたり。

でもそうならなかった。淡々と驚くというんでしょうか、ただただ「わあすごい…」という感情だけです。

あとになってからそれこそ写真撮ればよかった、というようなことを思わなくもなかったですが、でも別にいいや、と。妙な安らぎというんでしょうか、神秘体験的なものなのか、驚いているんだけれど受け入れているという。俗な感じのものごとが心の中で動かない、そんな心境になるものなのかなあと思いました。

でも、それこそ調べてみたいですね。あの頃ほかにも新宿上空のUFOを渋谷から目撃した人がいるのかどうか。時間的には午後3時、4時くらいです。UFOの大きさは群れになっている方ははっきりわからなかったのですが、個体のほうは、小さくはないけれどアホみたいに大きいというほどではない。月の見え方よりも小さいくらいでしたね。なにしろビルの屋上に乗っかってちょっとはみ出すくらいの大きさですから。

90年代当時は飛行船や気球なんかを飛ばせるのがちょっと流行っていた頃で、そういうものを見たときなんかは僕もかっこいいから写真撮ろうと思っていたんですよ。でもUFOの時にはそういう気持ちがわかなかった。自分ながらそれが不思議です。

 

――最後に、ハニワットの今後の注目ポイントなどがありましたら教えてください。

そうですね、最初に戻る感じですが、お寺と井戸には注目しておいてほしいかなと思います。日本最古の寺院のひとつである大阪の四天王寺に亀井堂というのがあって、そこの井戸に亀形の水盤があるんですが、最近これがかなり古いものだということが裏づけられたんです。

亀型のものといえば奈良県明日香村の亀型石造物が有名ですが、これも導水施設だったという説が有力です。そして明日香村には蘇我氏が氏寺として建立させた飛鳥寺(法興寺)がある。飛鳥寺は四天王寺とならぶ日本最古の寺院のひとつです。また、善光寺がつくられたのも644年、飛鳥時代のことです。

さらに、善光寺のご本尊は難波の堀江という、現在でいう大阪府の運河で発見されたと言い伝えられているんですが、実は明日香にも「難波の堀江」というのがあるんですよ。聖地が、水を媒介にしてリンクしていくんです。作品でもどこかでこれを掘り下げてみたいと思っています。

飛鳥時代はとてもグローバルな時代ですが、ハニワットも今後世界に広がっていきますよ。そもそもハニワは大陸由来のものなので、そのうちペルシア製のハニワットなんてでてくるかもしれません(笑)。

好きな人、わかる人にはニヤッとしてもらえるようなネタは、じわじわと後半になるほど増えていく予定です。

 

構成=高野勝久 写真=土橋位広

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