ムー的初詣で! 怪しいテーマツアー特集

文=吉田悠軌 (「ホラースポット探訪ナビ」より抜粋)

 

賽の河原めぐり

「これはこの世のことならず……」

幼くして死んだ子供たちがいくという賽の河原。地獄ですらなく、三途の川の手前、死後の裁きも受けない中ぶらりんの段階だ。

あの世の果てではないという発想や、山や川への自然信仰が元となり、日本各地には「実在する場所」として作りだされた賽の河原がある。荒涼たる山の水辺、草木もない川沿いの岩場、ひょうびょうと風の吹く海岸沿いの洞穴……昔の人々は、そんな荒地にて亡き子たちを供養していったのだ。

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佐渡 賽の河原

賽の河原として有名なのは「恐山」だが、津軽地方の篤い信仰を受ける「川倉賽の河原」や、小説やマンガの舞台にもなった「佐渡願 賽の河原」、千葉県「西院の河原」、福島県「餓鬼洞」になると、普通の生活で知る機会はまずあり得ないだろう。

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川倉 賽の河原
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餓鬼洞

ちなみに多くの寺院で行われている「水子供養」については、1970年代以降に広まったものなので、賽の河原とは別ものとして考えておくべきだ。

現在残されている賽の河原は、百か所を超えるともいわれている。しかしその多くは地元の外には知られず、ひっそり隠れるように存在している。それどころか地元民にすら存在を忘れられているケースも数多い。読者の方々も、もし旅先にて賽の河原を見つけたら、なるべく立ち寄っていただきたい。

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