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公称1000万人参加!? フィリピンのブラック・ナザレで体感した祝祭の原点/吉田悠軌・オカルト探偵

オカルト探偵が、まだ見ぬ不思議を求めてフィリピンへ飛んだ!
巨大奇祭「ブラック・ナザレ」の渦中に飛び込み、奇跡を求める民衆パワーと一体化した。
(ムー2018年5月号掲載)

吉田悠軌(よしだゆうき)/怪談サークル「とうもろこしの会」会長、『怪処』編集長。心霊スポット探訪、怪談にまつわる著書、メディア出演多数。

フィリピンの黒いキリスト像

 オカルト探偵を名乗ってから、もう10年以上、不思議な世界を追い求めてきた。ときにはマニアック過ぎるほど細かいネタを掘るときもあった。また逆に「なぜこんな大ネタを知らずにいたのか」と驚いてしまう事態にも、いまだ遭遇してしまうのだ。
 しかもそれは密かに隠されているわけではなく、おおっぴらに発表され多くの人が参加する盛大な「お祭り」だったりする。まだまだ世界には未知のオカルトネタが転がっているようだ。そう痛感させられたアジアの奇祭を最近たてつづけに見学してきたので、その模様をレポートしていこう。

 私が「ブラック・ナザレ」という祭りを知ったのは一昨年あたり。フィリピンにハマって現地に足繁く通う友人から教えてもらうまで、小耳にはさんだことすらなかった。
 それはカトリック信者の多いフィリピンにて行われる、独特のフェスティバルだ。ブラック・ナザレとは、マニラの下町、キアポ教会にある一体の黒いキリスト像。「ナザレのイエス」という慣用句のごとく、イエスの出身地ナザレ(現・イスラエル北部)を指しているのだろう。クリスチャンは「ナザレ」だけでイエスそのものを話す。フィリピンでの「ブラック・ナザレ」はそのまま「黒いイエス」の意味だ。

 その起源は1606年にさかのぼる。当時のスペイン人たちが、メキシコからフィリピンへとキリスト像を船で運んでいたところ、海上で火災を起こしてしまう。奇跡的にキリスト像は焼け残ったものの、その表面は煤で黒く焦げていた。しかしこの黒さがむしろ、フィリピンの人々にとって肌の色が似通っているという親近感を生み、特別な信仰を集めていったのだ。

教会脇のレプリカ

キアポ教会の保有する、ブラック・ナザレのレプリカのひとつ。実物とほぼ同じ物だが、確かに黒い肌のキリスト像であることがわかる。

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