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写真の中の私の髪に祖母の霊が寄り添う……/あなたのミステリー体験

夢や願望。これらは、豊かな人生を送る上で必要不可欠といえよう。
しかし、あまり強すぎる"念"は考えものだ。
目に見えぬ思いも、度が過ぎると、恐ろしい弊害に繋がりかねない。

読者から投稿されてきた、不思議で神秘的な出来事をご紹介します。

イラストレーション=不二本蒼生

写真の髪に宿る祖母

◆岐阜県/匿名希望
 今から15年前の出来事です。
 母方の祖母は、祖父との仲が悪く、祖父から逃れるため、まだ幼かった私の母と母の弟を残し、家を出て、以後は別の男性といっしょに暮らしはじめました。
 このことからもわかるように、祖母はちょっと特殊な性格の人でした。自分勝手に家を出たにもかかわらず、わが子である母や母の弟とやたらと会いたがったようです。それだけならまだしも、なんと別れた夫、つまり祖父とまでしきりに会いたがったそうです。
 私が生まれてからは、祖母にとってたったひとりの孫ということもあり、私への執着がすごかったようです。実際、幼いころの私の記憶にも、祖母と祖母がいっしょに暮らす男性と遊んでもらった記憶がかすかに残っています。
 しかし、母には幼いころに捨てられたという恨みがあります。そのため、祖母の性格や言動には不満を募らせていました。結果、どんなに祖母に求められても、あれこれと理由をつけて会わないようにしていたようです。
 そのころでしょうか、祖父が他界したのは……。
 私が10歳になるころには、すでに祖母とはまったく会わなくなっていました。幼い私には、これらの大人の事情など知る由もありませんでしたが。
 ある日のこと、当時、母が住んでいたマンションの前で私の写真を撮ってくれたことがあります。
 やがて現像された写真が手元に戻ってきたとき、わが家は大騒ぎになりました。
 何と私の左側の髪の脇に、私のものとは髪質も色合いもまったく違うべつの髪がくっついて生えているように見えるというのです。
 母はその写真を見て震えあがりました。父もその写真を見て、
「何だ、これは!?」
 と、驚き、うろたえながら怒りだしました。
 子供の私から見ても、そのころの両親は何事に対してもかなり強気なほうでしたから、両親の混乱ぶりは私にとってもめずらしく、ただ驚くばかりでした。
 両親が興奮してあれこれといいあっているのを聞いているうちに、やがて私にもふたりが動揺している理由がわかってきました。
 どうやら私の左側の髪の脇にくっついて生えているように見える髪が、奇妙なことに祖母の髪とそっくりらしいのです。
 そのとき私もチラッとその写真を見せてもらいました。確かに私の髪の脇にくっついて見えているのは、明るく茶色に染められたウェーブがかった髪で、まさに祖母の髪そのものに見えました。
 両親は、さすがにそんなものを幼い私にじっくり見せるのはよくないと判断したのでしょう。チラッと見せただけで、すぐに隠してしまいました。
 その後、父が怒りに任せてビリビリと細かく引きさくと、そのまま写真をゴミ箱に投げ捨ててしまいました。そのため、もうその写真は残っていません。
 その後も私は祖母とは会っていません。もしかしたら、あの写真に写り込んでいた祖母の髪は、孫である私に会いたいという祖母の強い念の現れだったのでしょうか!?

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壁を突き抜けて

◆北海道/Kさん
 その日、私は会社から車で山間にある研究施設まで械器の部品交換に行きました。到着後、さまざまなトラブルが重なり、結果、現地で一泊することになりました。
 泊まる場所を捜して車を走らせていると、施設から2キロほど行ったあたりで小さな古い旅館を発見。
 空室の有無を確認すると、2階の一番奥の1室だけが空いているとのこと。ただしその部屋はとても狭い上にバス・トイレもないような部屋だといいます。それでもいいと、私は一泊することにしました。
 鍵を受けとり部屋に入った瞬間、なぜか背筋がゾクッとして、手足が急激に冷たくなった気がしました。
 しかし疲れていた私は気にもせず、そのまま1階の風呂に行き、その後、夕食もすませて部屋に戻りました。
 改めて見ると、その部屋は本当に狭く、左側の壁に据えつけられているベッドもふつうのシングルの幅より狭く感じられました。
 ベッドに寝ころんだとき、左肘が壁に当たり、驚くほど大きな音がしました。左側は外壁のはずです。それなのになぜこんなに音が響くのだろうと不思議に思いました。見ればそこだけ新しい壁になっています。
 廊下に出て確認してみると、その部屋はわざわざ壁で半分に仕切った造りのように見えました。
 その日の深夜のことです。だれかが私の左足を触っているように感じられて目を覚ましました。しかし、だれもいません。気のせいかと思い、再び目を閉じました。
 間もなくして、今度は間違いなくだれかが私の左手首を握り、引っぱったのです。私は反射的に相手を殴りつけるように思いきり左腕を左に振り、すぐに引きもどしました。
 ところが、腕や拳が何かに当たった感触も痛みもまったくありません。左側は壁であるはずなのに……。
 不思議に思った私は、左腕をもう一度、さっきと同じようにゆっくり左側に伸ばそうとしました。しかし無理です。なぜなら私の左側はすぐに壁でしたから……。
 あのとき、自分の左腕は壁を通りぬけてどこへいったのでしょう!? 
それ以前に、私の左手首を握って引っぱったのは、いったい何者の仕業なのでしょう!?
 考えるにつれて目が冴えて眠れなくなった私は、明るくなるのを待って外へ出て、2階を見あげました。
 2階の各部屋には大小ふたつの窓がついています。どういうわけか私の部屋だけは窓が塞がれていました。
 ただし、部屋を半分に仕切ったと思われるほうのスペースには、ルーバーが2枚壊れて外れた通気口のようなものがありました。
 その通気口を何気なく眺めていた私は、次の瞬間、
「ウッ!」
 と、声を上げてしまいました。何とその壊れたルーバーの隙間から、ジーッと私を見つめている女性と目が合ってしまったのです。
 あまりの気味悪さに、私は朝食も摂らずにあわててチェックアウトし、その旅館を出ることにしました。
 その後、近くの雑貨屋さんへ立ちよった私は、買いもののついでに雑貨屋さんの店主に、旅館での体験を話してみました。
 店主いわく2年ほど前に、例の部屋のユニットバスで、宿泊客の若い女性が手首を切り、自殺したのだとか。以来、さまざまな怪奇現象が続いたため、最近になってユニットバスの入り口を潰し、壁を造り、部屋を半分に仕切ったそうです。
 つまり、あの女性は……。

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テレビの薄明かり

◆岩手県/Tさん
 これは、私が生まれて間もないころに父が体験した出来事です。
 里帰りして出産した母の実家を父が訪れ、数日間滞在。そんなときに起きた、たった一夜の奇妙な体験話です。私はこの話を子供のころからよく父に聞かされていました。
 話の始まりはいつも祖父と父のふたりきりの酒盛りが毎夜続いていたというところからです。
 祖父母にとって初孫だった私の誕生を祝うという名目の下、酒豪ふたりによる酒飲み合戦が、毎夜、繰りひろげられていました。これは、そんな初日の夜更けのことです。
 酔いつぶれながら布団に入ったものの、猛烈に喉が渇いて眠れなかった父は、何か飲み物がないかと、あたりを見まわしました。しかし、そう都合よく近くに飲み物などありません。
 母はもちろん祖父母も、みんなすでに眠りに就いた後で、家の中はもう真っ暗でした。
 自宅ならまだしも、母の実家に泊まるのが初めてだったということもあり、父は布団から出たものの電灯を点けるスイッチを見つけることができません。結果、あちこちにぶつかりながら手探りでキッチンへ向かったそうです。
 そして、ようやく目指すキッチンまでヨロヨロとたどりつきはしましたが、相変わらずあたりは真っ暗です。水を飲もうとしますが、肝心のシンクの位置さえはっきりわかりません。父は両手を前に突きだし、思わず、
「水、水……」
 と、つぶやきました。
 すると――まるでそんな父の声に反応したかのように、突然、テレビの電源が入ったのかスーッとブラウン管が明るくなりました。
 驚いてテレビを見ると、画面には砂嵐が映しだされています。そんなときにはよくザーッというノイズが聞こえるものですが、そうした音はまったく聞こえなかったそうです。
 それでも、酔っていた父はたいして気にもせずに、これ幸いとテレビからの薄明りでコップを見つけると、念願の水を飲むことができました。
 その後、ホッと一息ついて布団に戻るべく、今度はテレビのリモコンを捜しはじめました。
 ところが、薄明りの中、どんなに捜してもなぜかどこにもリモコンが見当たりません。
 そのうち、リモコンを捜すことが面倒になってきた父は、いっそコンセントを抜いてしまおうか、などと考えていたそうです。
 突然の出来事でした。今度は勝手にテレビの電源が切れたのか、画面がスーッと真っ暗になってしまったのです。
 父はそんな奇妙な出来事に首を傾げながらも、まあいいかと、また真っ暗の中、フラフラと歩いて布団に戻り、そのまま朝までグッスリと眠ったそうです。
 何ともタイミングよく点いたり消えたりしたテレビですが、後で父が祖父母に確認したところ、あの夜の前にも後にも、そんな奇妙なことは一度もなかったといわれたそうです。
 もっとも、父にとってはテレビが勝手に点いたり消えたりした奇怪で不可解な現象のことより、あのときテレビが点いてくれなければ自分が水を飲むことができなかったということのほうが重要なようでした。
 私は、新たな子孫の誕生を祝って天界から降りてきたご先祖様が、酔っぱらって困っている父の手助けをしてくれたものと思うことにしています。

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すぐそこにある不思議

恐れおののくわが家のインコ
◆岩手県/Pさん
 わが家のインコの話です。
 先日、インコが、玄関のあたりをジーッと見つめ、警戒してるような鳴き声をしながらエサを食べていました。何度もエサ入れから落ちそうになっては体を九の字にして必死に留まり、鳴きつづけています。
 明らかに普段とは違うその姿は実に異様な光景でした。私には見えない何かが玄関にいて、インコにだけ見えているのかもしれません。
「何かいるの? どうしたの?」
 と、声をかけてみました。しかし、いつもなら私の声に反応するインコが、こちらを見ようともしません。見えない何かに対して、とても怖がっているようでした。
 そんな異様な状態が20分ほど続いたころ、突然、インコがピタリと鳴きやんだかと思うと、何やらあわてて巣箱の中に入ってしまいました。その後もしばらく巣箱の奥で硬く身を縮めたまま動こうともしませんでした。
 以来、インコは、玄関のあたりを警戒しつづけています。
学生時代に見た予知夢
◆大分県/Tさん

 社会人になる数か月前に、ある夢を見ました。それは、こんな夢です。
 私は見知らぬオフィスにいました。その夢の中で特に何かが起きたわけでも自分が何かをしたわけでもありません。ただ私にしてはめずらしくモノクロの夢だったので、何やら妙に印象に残りました。
 やがて社会人となり、しばらくたったころ、ある事情から私は転職をしました。
 新しい職場に初めて行った日、私はびっくりしました。なんとそのオフィスが、自分が社会人になる前に夢で見た、あのオフィスに何から何までがそっくりだったのです!
 デスクの配置、棚の位置、隣の部署に続く通路に置かれたコピー機……。そればかりか、隣の席の先輩社員の見た目の姿形までが、すべてあのときに夢で見たものとまったく同じだったのです。
 私は、あの夜見たモノクロの夢は、予知夢だったのだと思っています。

小林世征の心霊相談室

 旅館の部屋に入った瞬間、背筋がゾクッとしたという北井さん。今さらながらですが、この時点でチェックインをキャンセルし、よその宿泊施設を捜すべきでした。ゾクッとしたその感覚に正直に行動することが重要となります。
 通気口のルーパーの隙間から凝視する女性はもちろん、左腕が壁を通りぬけた感触や、左手首が引っぱられた感覚などは、すべて霊現象です。
 ただし物事は考えよう。恐怖は味わいましたが、霊に取り憑かれるなどの実害はありませんでした。状況次第では心身に異常をきたす可能性だってなくはありません。以後、平穏無事に暮らしているのですから、自分はラッキーな人間だと捉えるようにしましょう。
 犬や猫に不思議な感覚が備わっているという話は耳にしますが、鳥にまつわるその手の話は聞いたことがありません。しかしピーちゃんさんのお宅のインコは、どうやら霊の存在を察知しているようです。恐らく玄関周辺が霊の通り道になっているのでしょう。
 悪さはしない霊のようですが、このままではインコがかわいそう。人間にとっても気分いいものではありません。
 霊を撃退するお手軽な方法として、玄関周辺に除湿器を設置しましょう。
湿気を好む霊にお引きとり願うためです。また、玄関まわりを花で飾りたてるのも効果的。切り花よりさらにお勧めするのは鉢植えです。


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