昭和こどもピラミッドパワーtop

70年代オカルトブーム最終盤を飾った「ピラミッドパワー」の神秘/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

昭和の時代、少年少女がどっぷり浸かった怪しげなあれこれ。疑惑と期待、畏怖と忌避がないまぜの体験は、いったいなんだったんだろう……? “懐かしがり屋”ライターの初見健一が、昭和レトロ愛好視点で当時を回想。
今回は、スプーン曲げに匹敵する“体験できそうな超能力”、「ピラミッドパワー」を回顧します。

文=初見健一

パワーの理屈ゆえの小粒感

 今回の本コラムでは、昭和オカルトのアレコレのなかでもかなりベタな大ネタのひとつ、我々世代の間に一時的な熱狂を巻き起こした「ピラミッドパワー」について回顧してみたいと思う。
 ……とはいうものの、当時の僕個人としては「ピラミッドパワー」のブームには比較的冷淡で、「なんだかつまんないネタだなぁ」と思いながらシラケ気味に眺めていた記憶がある。後ほどブームのプロセスを時系列で回顧してみるが、「ピラミッドパワー」の流行は、盛りあがりまくった70年代のオカルトブームの収束から数年後、かなり遅れてからふいにやってきた印象がある。海外のネタに敏感だったマニアの間ではともかく、日本の一般の子ども文化においては、むしろ80年代に入るころに本格的にブレイクしたトピックだった。
 ネタの内容的にも、70年代オカルトのアレコレが持っていた見世物的な娯楽性やダイナミズムに乏しく、子どもたちが「うわ~っ!」と諸手を挙げて興奮できる要素が少ない。なにやら地味で妙に理屈っぽく、いわゆる疑似科学的な仮説のひとつという感じで、そのあたりもブッ飛びまくっていた70年代オカルトブーム収束後、なんとなく「小粒」なネタが多くなっていった「昭和こどもオカルト」シーンの「80年代感」を象徴していたような気もする。

mu198005ピラミッドパワー実験-1

「ムー」1980年5月号より「ピラミッド・パワーの正体に挑む!」。同誌が「ピラミッドパワー」を取りあげた最初期の記事のひとつ。編集部内における実証実験のレポートで、僕を含め、当時の多くの子どもたちがこれとほぼ同じことを自宅や教室で行っているはずである。

発見者は「ダウザー」だった

この続きをみるには

この続き: 3,146文字 / 画像5枚
この記事が含まれているマガジンを購入する
ムーCLUBの記事の2月分まとめです。記事それぞれでも100円~200円で配信していますので、2~3本気になったら、こちらがお得です。

有料ウェブマガジン「ムーCLUB」(月額900円)で配信された有料記事の2月分セットです。

または、記事単体で購入する

70年代オカルトブーム最終盤を飾った「ピラミッドパワー」の神秘/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録

ムーPLUS

100円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

ネットの海からあなたの端末へ「ムー」をお届け。フォローやマガジン購読、サポートで、より深い”ムー民”体験を!

ともに深淵へ。
6
スーパーミステリー・マガジン「ムー」の公式サイトです。 ウェブマガジン「ムーCLUB」にて極秘情報を配信中。 本誌記事のほかウェブオリジナル企画にて、世界の謎と不思議をご案内します。

この記事が入っているマガジン

ウェブマガジン ムーCLUB
ウェブマガジン ムーCLUB
  • ¥900 / 月

ムー本誌の特集記事のほか、ここだけの特別企画やインタビュー記事、占いなどを限定公開。オカルト業界の最奥部で活動する執筆陣によるコラムマガジンです。なんだかんだ、毎月30~40本投稿あり。一部記事は全文公開します。