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洗練されすぎたツチノコ”キャラ”の違和感と仕掛け人の正体/山下メロ・平成UMAみやげ

バブルをまたいだ平成は、いわゆるオカルト事象がやんわりと世に受け入れられていた時代でもある。「ファンシー絵みやげ」研究家の山下メロが、当時を彩った”UMAみやげ”の世界をご案内。
今回はツチノコ編の続き、ツチノコ共和国の”洗練”について謎を解きます!

文・写真=山下メロ

ツチノコ共和国の「王宮に来ませんか?」

 三重での保護活動中に出会った奈良の方の車に乗せてもらい、奈良市へ向けて山道を北上。ファンシー絵みやげ保護活動のために下北山村の温泉施設に立ち寄ると、売店ロビーにツチノコの置き物が。そこにはツチノコ共和国のシールが……創立者に連絡をとったところ「今から王宮に来ませんか?」というお誘いを受けたのが前回までのあらすじ。

 前回(下記リンク)に続き、今回もツチノコの謎に迫っていきたいと思います。

画像1

 そして王宮には数々のツチノコ共和国グッズがありました。

画像2

 しかし、洗練されすぎたそのデザイン。そして商品のクオリティの高さ。
実は裏の大手広告代理店の方が暗躍していたとか……。

 今回はその真相と、デザインについて迫ってみたいと思います。

 ツチノコ共和国のイラストの特異性

 私は研究家として、1980年代から1990年代に日本全国で作られた子ども向けの観光地みやげ「ファンシー絵みやげ」を何万種類も見てきました。そして、そのイラストに影響を与えたトレンドを探るべく、過去の少年漫画や少女漫画、児童漫画のイラストなどを見ています。そしてサンリオなどファンシー文具のキャラクターイラスト、そして職業イラストレーターたちの作品。

富士五湖キーホルダー1

 そんな風に色々なイラストの技法やテイストに触れてきた私としては、一目見ただけで、ツチノコ共和国のアイテムは特殊なイラストだと感じました。
 まず、他の記事でも描いていますが、さまざまなUMAの「ファンシー絵みやげ」では、太い線にパキッとした色が塗られたイラストがほとんどです。それに対してツチノコ共和国のイラストはかなり細い線。しかも緑色の塗り方も「いい意味で」雑です。右側に塗り残しの余白があるのも、おそらく印刷の版ズレや、手塗り感を意識した意図的なものでしょう。

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