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どちらさま? 民俗資料に生きる「よくわからない人たち」/黒史郎・妖怪補遺々々


ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から“忘れ去られた妖怪”を発掘する、それが「妖怪補遺々々(ようかいほいほい)」! 今回は、どこからか現れる正体不明の「ひとたち」を補遺々々します。

文・絵=黒史郎

どこから来た、だれなのか

 私たちは身の安全と財産を守るため、個人情報をできるかぎり漏らさぬように暮らしています。
 それでも完璧などありません。むしろ、パソコンやスマホに大切な情報を詰め込んでいる私たちは、知識や技術を持つ者がその気になれば、いとも簡単に、丸裸にされてしまいます。

――どこから来た、だれなのか。

 この現代社会では、その素性をヴェールに包んで隠し通すことのできる者は、それほど多くありません――と、この記事を書いているまさに今、このようなネットニュースが流れてきました。
「30年ともに暮らした妻が、どこのだれなのかがわからない」
 どうやら、現代でもそのようなことが起こりうるようです。

 ここでご紹介する例は宮城県に伝わる、いっさいがヴェールに包まれたものたちの話です。


【童子林の童子】
 宮城県黒川郡粕川村(現・大郷町)の前沢田と後沢田の境のあたりに丘があります。
 そこではときどき、どこからか5、6歳の可愛い子供がやってきて、村の子供たちと遊んでおりました。
 この子供、かけっこ、木登り、相撲、何をやらせても年上の子供に負けません。
 まったく身元の知れぬ子供であるらしく、気がつくといなくなっていたといいます。
 そんな不思議な子供の来るその丘は、童子林と呼ばれていたそうです。

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