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チャットボットが独自の新言語を作り出した話など/南山宏・ちょっと不思議な話

「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2018年7月号、第411回目の内容です。

文=南山宏

市長の妄想

 トルコの首都アンカラの市長を23年間務めあげたメリヒ・ギョクチェク氏は、2017年10月23日に開いた辞任直後の記者会見で、外国人記者団を前に、映像プレゼンつきのトンデモスピーチをぶった。
 氏の主張によると、過激派組織IS(イスラム国)を背後から操るのは、実は米国の旧オバマ政権であり、最近トルコや周辺地域に頻発する大地震も、エーゲ海沿岸にいる米イスラエル共同の〝人工地震〟工作船の仕業だという。
 人工地震説はともかく、トルコ首相府災害危機管理庁の発表によれば、確かに同国内の地震発生回数は、近年激増の一途らしい。前世紀までは年に数百回の単位だったのに、21世紀に入るや千の単位が当たり前になり、2006年以降はそれが万単位になった。それも年ごとに増えつづけ、たとえば2008年は1万1754回、2011年は2万9831回、昨年はついに年半ばの7月までで、2万6920回も記録。まだ正式発表はないが、2017年内に4万回を超えたことは確実視されている。
 地質学や地球物理学だけでは説明しきれないため、UFO異星人謀略説まで持ちだされている。真相ははたしてどこにあるのやら?


ロボトーク!

 2017年8月1日付「デイリーメール」紙によれば、米国のフェイスブック社はこのほど、AI(人工知能)を使った実験をシャットダウンする決定を下した。
 理由はプログラムエラーが原因で、2体のAIロボットが人間には理解不能の〝未知の言語〟で会話しはじめたからだという。
 会話機能を保持できるようにプログラムされたこのアリスとボブという名の〝チャットボット(お喋りロボット)〟たちは、英語を彼らにとってもっと交信しやすい使い勝手のいい言語に変えただけでなく、人間からのインプットなしのまま彼ら独自のフレーズを発明して、人間には解読不可能な言語に作り変えていた。


目を疑う目

 英バーミンガムのソリハル病院の眼科医たちは、白内障の手術を始めようとして、患者の目の状態に、文字どおりわが目を疑った。
 老齢の患者の両目の中で、コンタクトレンズが27枚も重なったまま、分泌液で固まっていたのだ。
 67歳のアマンダ・シンプソンさん(仮名)は、35年前から使い捨てのコンタクトレンズを、入れ替えずにそのまま重ねながら使いつづけたため、目の中で〝青みがかった半透明の塊〟と化していた。
 四六時中鬱陶しかったが、当人はドライアイ(乾き目)と老眼のせいと思い込んでいたそうだ。


20年パーキング

 ドイツはフランクフルト在住の76歳のヨハネス・シュナイダーさん(仮名)は、20年前の1997年、愛車を駐めておいた場所を失念して、とりあえず遺失物届けを警察に提出するはめになった。
 実は古い産業ビル内のガレージに駐められていたのだが、そのビルが近々取り壊されることになり、事情を知った警察がヨハネスに連絡して現場に連れていった。
 だが残念ながら、時間がたちすぎて、車はポンコツ同然。運転して帰るのは諦めるしかなかった。


同居蛇

 オーストラリアはケアンズのトリーナ・ヒッバートさん(40歳)は、2016年6月20日の午前4時半ごろ、電気スタンドがガシャンと落ちる音に驚いて飛び起きた。
 明かりを点けると、床の上に体長5メートル前後のニシキヘビがゆったりとぐろを巻いていた。
 胴体の蛇紋に見覚えのある大蛇で、トリーナの家の天井裏や壁の中に、忍者のように棲みついているらしく、彼女がまだ若かった15年ほど前には、浴室でシャワーを浴びているところをいきなり覗き込まれたこともある。
 推定体重は40キロほどのおとなしい蛇で、トリーナは何とか抱え上げると、藪に逃がしてやった。


忠犬カピタン

 南米アルゼンチン北部のビジャカルロスパスで、亡き飼い主の墓前に11年間も寄り添いつづけた忠犬が、2018年2月18日、推定年齢16歳で老衰のため息を引き取った。
 地元メディアによれば、ジャーマンシェパード系雑種の雄カピタンは、飼い主ミシェル・グスマンさんが2006年3月に亡くなった直後、どこかへ姿を消した。
 ところが、翌2007年1月、いつのまにかカピタンは、飼い主が埋葬された墓地の中に住みついているのが発見されたのだ。
 カピタンがどうやってグスマンさんの葬られた墓地に辿り着き、しかも飼い主の墓石を捜し当てられたのかは、だれにもわからない。
 毎日夕方6時になると、飼い主の墓石の前に座り込んで朝までまんじりとも動かないカピタンの姿は、多くの市民の驚きと共感を呼び、またマスメディアにも大きく注目されて、その忠犬ぶりが世界中に知られるようになった。
 カピタンは墓地の管理者や動物愛護団体に手厚く世話されていたが、最近は腎臓の病気などを抱えて体調が悪化していたという。
 日本のハチ公に劣らぬ忠犬ぶりに感動して、地元ではハチ公のように銅像を建て、人々の記憶に残そうという運動が始まっている。


人間電球

「食べる物がなくてお腹がすいても、ハダカ電線さえあれば万事OKだ。30分ほど握るか口に咥えてれば、空腹感は消えてなくなる」
 インドはウッタルプラデシュ州ムッザファルナガルのナレシュ・クマールさん(42歳)は、電線に触れても感電しない特異体質。
 それだけでなく、電気さえ毎日多量に摂取できれば、ほかの食べ物はいっさいいらないという。目の前で電球を口に咥え、パッと点灯させて人を驚かすのがお得意で、〝人間電球〟を自称する。
 高圧電流に感電して助かった人や、雷に打たれながら奇跡的に命拾いした人もいるが、日常的に電気を〝食べて〟生きる人間は、世界中でこの男だけかもしれない。
 もしこれが手品やインチキでないことを科学的に証明できれば、ギネスブック入りもありそうだ。


(ムー2018年7月号掲載)


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