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ツチノコを巡る大規模捜索イベントの現在と”幻の調査資料”を公開!/松雪治彦

生きたまま捕獲すれば賞金100万円、いや、1億円――! 
現在も高額賞金を掲げ、日本各地で「つちのこ捜索」が行われている。かつてのブーム以上に加熱する、ツチノコスポットの現在と、幻の資料を公開する!
(ムー 2018年8月号初出)

文=松雪治彦

ツチノコを祀る山村に潜む「つちへんび」

 毎年5月3日、岐阜県加茂郡の山村、東白川村では「つちのこフェスタ」が開催される。人口約2300人の村に、3000人が集まる人気イベントだ。2018年は天候不良で、2020年は感染症対策で中止となったが、例年は800人規模での「つちのこ捜索」も行われている。このイベントの原点は平成元年(巳年)、立村100年にもあたる年に始まった「東白川つちのこ探そう会」にあり、すでに30年以上の歴史がある。
 捕獲すれば100万円以上、写真だけでも30万円、死骸でも10万円の賞金が受け取れるが、まだいずれも実績はない。

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東白川村のつちのこ出現スポットである茶畑。草木が生い茂り、穴も多く小動物が多く潜んでいる。

 ただし、東白川村では昭和初期からツチノコとの遭遇記録がある。
 茶畑や桑畑で農作業中に見た、崖を転がってきたという目撃例のほか、自宅の近くで見た、自宅内に入ってきたという身近すぎる遭遇例もあるのだ。東白川村では生活環境に密接したツチノコの目撃が多く、当地でのツチノコ密度の高さを思わせる。
 ツチノコ館の館長・村雲和裕氏はこう語る。

「70年代にツチノコブームが起きたとき、村のじいさんやばあさんが『そんなのなら何度も見たことある』と口々にいいだしたんです。『あれは、つちへんび(土蛇)だぞ』と。どうしてそれまで知られていなかったのかといえば、かつて『つちへんびを見ると災いが起こる』とされていたそうなんです。なので、つちへんびを見ても口には出さない風習があったんです。どんな災厄がなぜ起こるのか、まではわかりませんが……」

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現場を案内する「つちのこ館」館長の村雲和裕氏。

 平成に入って、東白川村での目撃事例は減ってしまったが、かつてこの地で、瓶のような胴体に三角形の頭を持つ「つちへんび」が大量に棲息していたことは間違いないだろう。
 また、東白川村には、「親田槌の子神社」(つちのこ神社)もある。その創建は、1989年(平成元年)。「つちのこフェスタ」にちなんだ創建ではあるが、なんと、ご神体は「ツチノコの死骸」である。1959年(昭和34年)に発見、埋葬されたツチノコの死骸が祀られているのだ(掘り起こしたときに死骸はほぼ土に還っており、変色した土塊でしかなかったのだが)。ツチノコを思わせる自然物が奉納され、祠は今も大切に維持されている。

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つちのこ神社。ご神体は「ツチノコの死骸」である。ツチノコの姿をした木や石など自然物が奉納されている。

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