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宇宙主義思想とUFO遭遇記録 古代の宇宙人:ロシアの極秘ファイル/ヒストリーチャンネルレビュー

共産党体制の崩壊とともに世界に流出した旧ソ連の極秘ファイル。
そこには、多発したUFO事件や地球外生命体に関する数多くの情報が含まれていた!

文=宇佐和通

ソビエト連邦のUFO調査

 2020年7月16日、メリカ、フロリダ州選出のマルコ・ルビオ上院議員が、あるインタビューで驚くべき発言をした。上院情報委員会委員長としての立場から、アメリカの情報機関が“UAP”(未確認航空現象)に関して保有している、すべての情報の公開を目指すと公言したのだ。
 その情報が“UAP”に関するものであれ〝UFO”に関するものであれ、こうしたものは可能な限り表に出したくないという人たちがいる。
 それと同時に、なんとかしてすべてを白日の下にさらそうと努力する人たちもいる。
 こんなことがあった。
 1994年1月、アメリカ、ニューメキシコ州選出のスティーブン・シフ下院議員が、会計検査院に「ロズウェル事件に関する情報」を明らかにするための調査を行うよう正式に依頼し、結果として『The Roswell Report:Fact versus Fiction in the NewMexico Desert』という名前の1000ページ近い報告書が世に出ることになったのだ。

──ということで今回の番組は、冷戦時代から軍事や宇宙をはじめとするあらゆる分野でアメリカと覇権を争ってきた、ソ連(現ロシア)の極秘ファイルにフォーカスする。
 この極秘ファイルとは何か。それは国家安全保障や軍事情報、スパイの名前と顔写真、さらにはUFOあるいはUAP事例だといわれる。
 それだけではない。“古代の宇宙飛行士説”に属すると考えられる情報も混ざっているというのだ。これによって、これまで神話という形で語られてきた地球外生命体と地球人の関係をつまびらかにするために必要な証拠が、明らかになるかもしれない。
 1991年12月のソ連崩壊とともに、KGB(ソ連国家保安委員会)も解体され、鉄のカーテンの向こう側にあった数々の機密情報が“商品”として西側諸国に流出しはじめた。売り手となったのは主に旧KGBの高官。突出していたのはワシリー・ミトロヒンという幹部だ。彼は2000ページという大量の機密文書を持ちだし、それが結果的に世界36か国の情報機関に渡ったとされている。

 ソ連という国は、昔からUFO関連情報の収集に積極的だったようだ。
 スターリンによる大粛清によって長い獄中生活を余儀なくされた科学者ゲンリフ・ルードヴィは、学生時代にヴァチカンに留学していた。数多くの言語の読み書きが可能だったため、教皇庁の図書館への立ち入りを許可され、そこに保管されていた地球外文明に関する情報に直接触れることができた。
その結果、エジプトやイスラエル、メソポタミアをはじめとするあらゆる古代文明で、地球外知的生命体とのコンタクトがあった事実を知ったと伝えられている。

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長い獄中生活を余儀なくされた、ゲンリフ・ルードヴィ。

 そこでは、1800年代から浸透していた宇宙主義思想も無関係ではなかったはずだ。これは、地球人類の起源は宇宙にあるとする考え方だ。ただし、1910年代にレーニンが権力の座に就くと、ソ連ではあらゆる種類の宗教的思想に対する弾圧が始まり、宇宙主義も事実上消滅したかに思えた。
 その後は長きにわたる共産党政権が続くわけだが、1960年代には物理学者マテスト・アグレストを筆頭とする科学者グループが、地球外知的生命体に対する興味を公の場で明らかにするようになった。
 番組ナビゲーターのジョルジョ・ツォカロスは次のように語る。
「ソ連では天文学者も含め、古代の地球を知的生命体が訪れていた可能性と真摯な姿勢で取り組んでいたのです」
 1917年のボリシェヴィキ革命から始まった社会主義体制は、1991年まで続いた。その間、さまざまなUFO事例に関する情報が蓄積されていき、それがKGBファイルに収められたという図式は容易に想像できる。

古代に飛来した地球外知的生命体

 番組内では、地球外知的生命体が古代の地球を訪れた物証としてロシアのアルカイム遺跡や、その1000キロ北の地下9メートルの地層から出土した不思議な金属──コイル状の部品のような金属で、精密機械で製造したとしか思えないもの──が紹介される。

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まるで宇宙船発射台のような、アルカイム遺跡の復元CG。

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地下9メートルの地層から出土した、コイル状の部品のような不思議な金属。

 また、女性として人類史上初めて音速の壁を破ったテスト・パイロットのマリーナ・ポポヴィッチのUFO体験や、それにもとづいたパイロットを中心とする空軍関係者に対する聞き取り調査の結果もきわめて興味深い。

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不思議なUFO体験をした、女性テスト・パイロットのマリーナ・ポポヴィッチ。

 新冷戦構造真っただ中の1984年7月12日。ソ連のサリュート7号宇宙ステーションで勤務していた6人の宇宙飛行士が、まばゆい光で輝きながら宇宙空間を優雅に飛ぶ“天使の軍団”を目撃するという事件が起きた。
 興味深いのは、目撃者すべてが“異星人”というニュアンスの言葉ではなく、“天使”と表現したことだ。

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サリュート7号宇宙ステーションの6人の宇宙飛行士が目撃し、「天使」と表現した謎の浮遊物体の再現CG。

 何を見たにせよ、古代メソポタミアに生きていた人たちも、宇宙ステーションに滞在していた現代の宇宙飛行士も、まったく同じ感覚を抱いたのではないだろうか。それは、時代を超えて偏在する、集合的無意識と形容することもできると思う。

 番組の最後の「ロシアの秘密ファイルをつぶさに調べれば、古代の宇宙飛行士説の裏づけを得ることができるかもしれない」というジョルジョ・ツォカロスのコメントも、いっそう真実味を帯びて響いた。

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旧ソ連の極秘ファイルの解明に大きな期待を寄せる、番組の案内役ジョルジョ・ツォカロス。


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(月刊ムー2020年10月号掲載)

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