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異星人ノアの地球外遺伝子バンク計画! 古代の宇宙人「洪水と絶滅」/宇佐和通・ヒストリーチャンネル

世界各地の神話に残された大洪水伝説。はたして遠い過去に、地球を覆いつくすような大洪水は発生していたのか?
CS放送「ヒストリーチャンネル」の人気番組を深堀レビュー!

文=宇佐和通

世界各地の洪水神話

 検索エンジンに“大洪水”というキーワードを打ちこむと、ただちに10万件近いヒットが示される。『聖書』をはじめ、古代オリエントからヨーロッパ、南北アメリカ、そして極東とポリネシア、アフリカの神話に至るまで、大洪水の逸話が伝えられていない古文書は事実上存在しないといっていいだろう。今回の番組は、1200を超える文化で語り継がれている普遍のモチーフであり、集合的無意識に刷りこまれた人類共通の記憶とも呼ぶべき大洪水をテーマに据える。

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番組内で紹介された、ノアの箱舟の復元図。だがこのサイズでは、地球上のあらゆる生物を積み込むことはできない。

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箱船から降りるノアと動物たち。ノアは地球外から来た異星人だったのだろうか。

 大洪水という言葉から読者は、何を連想するだろうか。ノアの箱舟やアトランティスと答える人は少なくないはずだ。今回の番組も主流派科学的枠組みも含め、さまざまな切り口を紹介しながら進行していくが、筆者としてはやはりこのふたつのテーマを中核として据えたい。それに古代の宇宙飛行士説的なテイストの解釈が加えられて、“ならでは”の流れが生まれていく。

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アトランティスの都の想像図。この美しい都市は、大洪水によって一瞬で海底に沈んだのか?

ノア=異星人、箱舟=遺伝子バンク

 番組では「ノアは地球外生命体だった」という、いつも以上のインパクトを感じる仮説が紹介される。『聖書』にもノアの外見にはほかの人たちと異なる部分があったという記述があるが、番組進行役のジョルジオ・ツォカロスは、「目からビームを発して暗い部屋の中を明るく照らし、肌も光り輝いていた」という逸話に触れる。

 箱舟そのものに関する解釈も斬新だ。箱舟という表現は一種のメタファーであり、実際は船でなく、遺伝子バンクとして機能していたのではないかというのだ。
 こうして地球上のすべての生物の遺伝子が保管された状態ができあがるのを待つようにして、大洪水が起きた。
 いや、起こされたといったほうが正しいのかもしれない。

 目的は、求められざる血脈の一掃だった。地球人類の遺伝子を汚す恐れのある地球外生命体の系統、つまりノアの系統以外の遺伝子を宿す地球人類をすべて取り除くために起こされたのがノアの大洪水だったというのだ。

 地球にとって求められざる、取り除くべき地球外生命体の血統とは何か。その最たるものは「ネフィリム」と呼ばれる、神と人間の女性が交わって生まれた巨人族だ。こうして大洪水が歴史の分岐点となり、地球は現在の姿の方向で進化が始まったのかもしれない。ちなみに、シュメール神話にもアヌンナキという巨人族に関する記述があることはよく知られている。

 巨人族を媒体に、古代シュメール神話と『聖書』の間にリンクが見出せるのだ。ノアが地球外生命体だったという解釈も、言葉の響きほど突飛なものではないのかもしれない。

宇宙から来た生命体が地球環境を変える

 ここで筆者の立場からも、紹介しておきたい事実がある。
 少し前、タコが地球外由来の生物であるという仮説が世間をにぎわしたことは記憶に新しい。それだけではない。RHマイナスの血液型を持つ人が地球外由来ではないかという説も浮上していた。こうした事実を考え合わせると、ノアがどこから来たのかという疑問、ネフィリムに関する『聖書』の記述、そしてアヌンナキに関する古代シュメール神話の記述も、単なる突飛な推測や寓話として片づけるのは乱暴だと思えてしまう。

 アトランティスの物語も、地球人類史の転換点として機能した大洪水についての記憶なのかもしれない。

 カリフォルニア州立大学ノースリッジ校の考古学者サブリナ・マグリオコ教授は、アトランティスの逸話は古代史を通して連綿と語られつづけてきた聖なる物語であり、一部の学説で指摘されるように根拠のないものでは決してないと語る。

 時代的に考えると、ノアの大洪水とは異なる全地球レベルの災害だったということになるのだろうか。もしそうならば、太古の地球は少なくとも2回にわたる壊滅的な大洪水に襲われていることになる。

 番組の最後に出てくるリンダ・モールトン・ハウの「現代人類は、何らかの試練を受けなければならないのかもしれない」というコメントが印象的だ。まったく新しい危機として、現在進行形で人類に突きつけられているパンデミックは、時代を超え、形を変えた大洪水的な出来事なのかもしれない。地球人類にとって、大洪水に次ぐ大きな意味を持つ転換点となる可能性……ふと、そんなことを思った。

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(ムー2020年7月号掲載)


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