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英国ではペットも霊を見る話など/南山宏・ちょっと不思議な話

「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2018年10月号、第414回目の内容です。

文=南山宏


サイキック・ペット

 イギリスの由緒ある民間動物愛護組織〝ブルークロス〟が、2017年10月に行ったアンケート調査によると、飼い主の29パーセントは自分のペット(大半はイヌやネコ)が幽霊を目撃した、あるいは何らかの超自然的存在を感知したことがあると信じているという。
 さらに43パーセントは、自分のペットが目には見えない存在に向かって吠えたり唸ったり、毛を逆立てたりして、飼い主に知らせようとしたと主張している。
 動物愛護先進国のイギリスは、幽霊屋敷の数が世界一多いとされる幽霊愛好国(?)でもある。


マッチポンプトリオ

 ドイツはライン河畔の中都市ノイスの新米消防士A、B、C(匿名、それぞれ19歳、21歳、22歳)の3人は、職業意識が高すぎるあまりに(?)ついやりすぎた。
 自分たちでこっそり連続放火しては、火災現場に真っ先に駆けつけ、必死に消火して回ったのだ。
 被害件数は30件をゆうに超え、被害総額は約224万ユーロ(約2億8800万円)に達する。
 もちろん、こともあろうに消防士でありながらマッチポンプを働いた不届き千万なA、B、Cが、今年2月初めにノイス市警察に逮捕され、裁判にかけられて重罰に処されたのはいうまでもない。


親友兄弟

 米ハワイ在住のウォルター・マクファーレンさん(74歳)とアラン・ロビンソンさん(72歳)は、60年以上の歳月、互いに気も心も許し合う親密な間柄だった。
 それも道理で、昨年暮れにたまたま簡便な家庭用DNA検査キットで調べたところ、なんと2歳違いの実の兄と弟と判明したのだ。
 彼らの母親ジェネヴィエーヴはふたりが赤ちゃんだったころ、事情があって手元に置けなくなり、それぞれ別の家族に養子に出した。
 ふたりは事情を知らぬまま、偶然同じ小学校に入学したのがきっかけで親しくなり、以来70歳を超えるまで熱い友情を育んできた。
 ふたりは成人するとそれぞれに生涯の伴侶を見つけて、子供たちをもうけ、孫にまで恵まれた。
 子供たちはみな「ウォルターおじさん」「アランおじさん」と親しんできたが、実際そのとおりウォルターとアランは〝伯父(おじ)さん〟であり〝叔父(おじ)さん〟だったのだ。
 自分たちが長い歳月〝親友〟でありつづけられたのも、血のつながる実の兄弟だったからこそだと、今ではふたりとも確信している。


スマホ熱中症

 その中国人女性は長距離列車の中で、スマホを片時も離さずに、ぶっ通し20時間もいじりつづけたせいで、脳内に血栓を発症した。
 河南発広州行きの列車がようやく目的地に到着したとき、47歳の范宇春(ファン・ユーチェン)さん(仮名)は口はきけても呂律がよく回らず、左半身もほとんど動かせなくなっていた。
 2018年3月16日付「デイリーテレグラフ」紙によれば、范さんはただちに3時間に及ぶ脳外科手術を受け、命は助かったものの、体の一部を思いどおりには動かせない軽度の後遺症が残ってしまった。


聖骸布の真実

 処刑されたイエス・キリストの遺体を包んだという聖遺物〝トリノ聖骸布〟の真贋問題は、いまだに決着がついていないが、このほどナノレベルの化学分析で、衝撃的な新事実が明らかになった。
 2017年7月18日付「デイリーミラー」紙によれば、イタリアはバリにある結晶学研究所の物理・生理学者エルヴィオ・カルリーノ博士率いる研究チームが、聖骸布から採取した亜麻布の線維から、異常に多量の化学物質クレアチニンとフェリチンを検出したのだ。
「これは聖骸布に包まれた遺骸の主が、非常な苦痛を伴う虐待を加えられた証拠と見なせるだろう」
 協力したパドゥア大のジュリオ・ファンティ教授も同意する。
「血液中にクレアチニンとフェリチンが一定量存在するのは問題ないが、過剰に存在するとなると不自然で、聖骸布の男性は拷問死させられた可能性が高くなる!」
 だが、残念ながらこの最新発見も、聖骸布の主がキリストだったという決定的証拠にはならない。
 近年、亜麻布の年代鑑定が行なわれた結果、聖骸布の出現年代はせいぜい中世だと出たからだ。
 もしその鑑定が正しければ、聖骸布そのものは本物だが、かつてそれに包まれていた遺骸の主は、イエス・キリスト当人とは縁もゆかりもない別人ということになる。


トイレの住人

 オーストラリアはクイーンズランド州ドーナンのトマス・フォダー氏(仮名)宅の水洗トイレは、だいぶ以前から、だれも使っていないのにしょっちゅう勝手に誤作動して、水を流すようになった。
 不審に思った家人が開けてみてびっくり。壁中の電動式水洗装置の上に〝弱毒性の〟ブラウンツリースネーク(和名ミナミオオガシラ)がとぐろを巻いていた。
 2018年1月30日付「ハフィントン・ドットコム」によれば、当地のヘビ駆除専門ハンター、ルーク・ハントリー氏が呼ばれて、弱毒ヘビの処理を任された。


世界最初のワイン

 中欧の小国ジョージア(旧称グルジア)の首都トビリシ南方で、世界最古のワイン醸造を裏づける陶器製の甕が、新石器時代の集落跡から8個ほど発見された。
 数個の甕の表面には、ブドウと踊る人物が描かれていた。検出されたワインの成分は、紀元前5980年前後と年代測定された。
 紀元前6000年代といえば、人類最初の都市文明とされるメソポタミアのシュメール文明より、さらに2000年も過去に遡る。
 最古のビールはエジプトの大ピラミッドの建設現場跡から見つかったともいうが、年代はシュメールより1500年も後世になる。
 この貴重な発見を昨年度の「米科学アカデミー紀要」に報告した考古学研究チームの一員、カナダ・トロント大のスティーヴン・バティオクはいみじくも断言する。
「このワイン甕こそは、太古のユーラシアに繁茂していた野生ブドウの栽培品種化に成功した史上最古の証拠だと、私は信じている」


(ムー2018年10月号掲載)


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