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宇宙からの使者を期待する話など/南山宏・ちょっと不思議な話

「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2018年11月号、第415回目の内容です。

文=南山宏

宇宙のランデヴー?

 天文観測史上初の〝太陽系外起源天体〟と認定された漂流小惑星オウムアムアは、長さが400メートル強で幅が約40メートル、その比率は10対1と、例外的に細長い葉巻形物体らしいことがわかった。
 これまで太陽系内で発見された天体の長さと幅の比は、最大でも3対1までだから、この種の天体としてはまさに異例中の異例。
 NASA(米航空宇宙局)は「小天体が偶然そんな形状を呈しただけ」と〝人工天体〟説を頭から否定したが、発見者の米ハワイ大天文学者チームがつけたオウムアムアとは、ハワイ語で〝偵察者〟の意味だそう。取りようによっては妙に意味ありげな命名でもある。
 ただ、オウムアムアはあまりに微小なため、世界最大の天体望遠鏡でも微かな光点にしか見えず、わずかにスペクトル分析と光量のほぼ規則的な変化から、7~8時間周期で回転する、おそらくは岩石と金属(!)から構成された〝回転円筒体〟と推測されている。
 SFファンやUFOマニアの間では〝葉巻形の恒星間天体〟からの連想で、SFの巨匠クラークの『宇宙のランデヴー』に登場するラーマ号のような円筒形状の〝無人航宙船〟説まで飛びだした。
 そこへ2018年6月28日付で公表された「NASA報道発表(リリース)」18-056号の最新情報によれば、太陽を周回していよいよ太陽系外離脱軌道に入ったオウムアムアが、突然、追跡観測陣も予想だにしなかった不可解な行動を見せた。ハッブル宇宙望遠鏡衛星と地上天文台群の追跡観測データの解析結果によれば、オウムアムアはだしぬけに〝急加速〟し、軌道まで〝大変更〟したらしいのだ!
「オウムアムアの高精度位置計測データを調べたが、この急加速や軌道変更は、太陽や惑星などの他天体の重力の影響を受けた結果としてはまったく説明できない!」
 ESA(欧州宇宙機関)の地球近傍物体空間位置調整センターのマルコ・ミシェリは首をひねる。
「彗星なら、太陽の熱で温められてガス化した物質が表面から噴出して、彗星本体を加速したり、軌道を変えたりすることがある」
 とNASAジェット推進研・地球近傍物体研究センターのデヴィッド・ファンノキアも同調する。
「実際、過去にも系外から入ってきて太陽に接近した彗星に、そんな現象が観察された例がある」
 しかし、ESO(欧州南方天文機構)の観測専門家オリヴィエ・アイノーは、このガス物質噴射推進説にも疑問を投げかける。
「少なくとも、オウムアムアの表面からガスが噴射された、という明確な徴候は発見できなかった」
 むろんこのベルギー人天文学者は、だからオウムアムアは〝人工天体〟だと認めたわけではない。
 とはいえわれら「ムー」愛読者としては、この太陽系外起源の謎の物体の正体が、生命惑星・地球とそこに繁栄する人類文明を密かに〝偵察〟にやってきた〝地球外文明の使者〟という可能性を認めるのも決してやぶさかではない。


吠えるオウム

 今年5月14日、ドイツ南部はレールラッハのアパートの住人が、
「隣家の犬がワンワン吠えつづけていつまでもやめない。事件かも?」
 と地元の警察に通報した。
 警官が駆けつけたが、22歳の若者がガールフレンドのオウムと口喧嘩しているだけ。オウムは喋れないので、犬の吠え声の口真似で対抗しているだけと判明。事件性なしとして退散した。


幽霊住人

 英大手保険会社タワーゲートの調査によると、イギリス国民の10人にひとり近くが、自分の家で幽霊を目撃したり、幽霊がいるような気配を感じて不安に襲われ、早々によそへ引っ越すという。
 また、国民の3分の2近くは、幽霊が出そうな雰囲気のある墓地や教会の周辺の家や土地は、買わないように気をつけるとか。
 だが反面、3分の1近くの顧客は、売り手が売却価格を20パーセント以上割り引けば、たとえ〝幽霊屋敷〟でも購入するそうだ。


大胆自白

 米カンザス州カンザスシティのとある銀行の窓口で、必死の面持ちをしたローレンス・リップル老人(70歳)が、応対に出た行員にそっと紙切れを差しだした。
 そこには「金を出せ。銃を持っているぞ」と書かれていた。
 リップル氏は3000ドルを手にすると、ほっと安心したようにロビーのソファに座り込んで、駆けつけた警備員に告げた。
「お捜しの犯人は、わしじゃよ
 パトカーが到着すると、今度は警察官にせつせつと訴えた。
「あんな女房といっしょにいるぐらいなら、いっそ刑務所で暮らすほうがよっぽどマシじゃわい!」


ハクション大事故

 2012年のとある朝方、オーストラリアはローズベイのモニーク・ジェフリーさん(当時28歳)が、ベッドに寝そべったままスマホのEメールをチェックしている最中に、思わずハックション! とくしゃみをした。
 とたんに、7個並んだ頸椎骨のうちの2個が亀裂骨折した。
「このようなツイてない〝不慮の事故(フリーク・アクシデント)〟が、同じ人に再度起こるなんてことは、確率的に見ればほとんどゼロに等しいですからね」
 治療にあたった接骨専門の医師は、そう彼女を慰めてくれた。
 だが、5年後の2017年5月30日、〝不慮の事故〟がまたもやモニークさんの身に降りかかった。
 職場で同僚たちと談笑中、気の利いたジョークにモニークさんが吹きだした瞬間、彼女の頸椎はまたもや、カクンと亀裂骨折した。


フェイクミラクル

 メキシコはテパティトランの住民たちは、その奇跡を〝神からの警告〟と信じて騒ぎだした。
 教会のイエス・キリスト像の頭部が、いつのまにかちょっと回転して向きを変えていたからだ!
 だが、「ザ・サン」紙2017年4月28日付によれば、教会の司祭は首を振って否定した。
「胴体に頭を載せただけの石像なので、頭部が動かぬよう縛ってあったんですが、そのロープが弛んでしまったんです」


(ムー2018年11月号掲載)


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