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ロズウェルUFO墜落事件ーー謎の金属片と異星人情報を巡る”最後の死角”/並木伸一郎・総力現地レポート

1947年7月、アメリカのニューメキシコ州ロズウェルに「空飛ぶ円盤=フライング・ソーサー」が墜落した――。70年以上が過ぎても、いまだにこの事件の全貌は見えてこない。
そんな中、UFO研究団体を主宰するドン・シュミットから事件に関する”新たな事実”を入手したと連絡があった。すべてが明らかになる可能性に期待しつつ、取材班はロズウェル取材を敢行した!

久保田晃司ロズウェル総力イメージ画

文=並木伸一郎 イメージイラスト=久保田晃司

フォスター牧場で複数の金属片を発見

 2019年7月、筆者は取材でアメリカのニューメキシコ州ロズウェルを訪れていた。本誌の読者には、今さら説明も不要だが、ここは1947年に起きた、世界で最も有名なUFO事件のあった場所である。

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アメリカのニューメキシコ州ロズウェル。デブリ・フィールドの手前1.6キロのところに立つ石積みの塔。その奥には問題の牧羊地が、地平線の彼方まで続いている。

 7月15日の午前9時すぎ、われわれ取材班は、宿泊先のホテル駐車場で、UFO民間研究団体「JICUFOS」の主催者ドン・シュミットと9年ぶりに再会した。このとき、ドンの傍らにはもうひとり、優しい笑みを浮かべる男性が立っていた。フランク・キンブラー教授である。

01シュミット_ロズウェル20120年6月 062

ドン・シュミットと筆者。2012年の取材時もともに現地をリサーチした。

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金属探知機でデブリ・フィールドを熱心に調査するキンブラー博士。

 彼はロズウェルの陸軍学校で地球科学と地質学を教えており、赴任して以来、専門知識を活かして、金属探知機によるデブリ・フィールドの調査を独自に実施しているという人物だった。デブリ・フィールドとは、事件当時、ロズウェルから北西に110キロほど離れたフォスター牧場にある、謎の金属片が散乱していた現場のことだ。キンブラー教授に同行を願ったのは、取材の主たる目的が、この〝物証=金属破片〟の検証だったからだ。

 ドンの車の後部座席に鎮座する、教授持参の金属探知機を見たわれわれの気分は、期待で一気に高揚する。
「出発しますよ」ーーハンドルを握るコーディネーター・宇佐和通氏の言葉を合図に、筆者にとって5度目のロズウェル取材が好天の中、いよいよスタートした。

 われわれは一路、先頭を行くドンの車の後についてデブリ・フィールドを目ざした。州道285号線を2時間ほど走り、途中、丘陵地へ向かう脇道に入った。そこからしばらく走ると、やがて舗装された道が途切れ、石ころだらけのガタガタ道に入る。深い轍にハマらないようにゆっくり進むと、ようやく丘陵を登りきり、前方に石積みの塔が見えてきた。塔の脇には、2002年にドンたちの発掘調査を記念した、碑が設置されている。

05ロズウェル20120年6月 040

2012年の取材でも、取材班はこの記念碑を訪れている。

 車を降りると、目の前には広大な牧草地が広がっていた。記念碑からは、約1.6キロ先にあるデブリ・フィールドも眺めることができた。

01Bロズウェル=デブリ・フィールド

デブリ・フィールド。

 当時、このデブリ・フィールドには、大小の奇妙な特性を秘めた破片類が、広範囲にわたって散乱していた。50〜60人の兵士が約3日かけて一列に並び、地面に膝をつきながら手作業で破片を拾っていたという。だが、実はこのとき、すべてを回収できたわけではなく、現場には小片がいまだに残存している可能性が高いと推測されるのだ。とりわけ、牧羊地だった低地には、長年の雨や洪水で小片が流れついて溜まっているとされる。
 もしそれらを発見できれば、たとえ小片といえども、歴史的なUFO墜落事件が起きたことを立証する、〝沈黙の語り部〟となるはずである。

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キンブラー教授が、10年間でデブリ・フィールドから発見した、さまざまな形の金属片。

金属探知機が3つの金属片を発見!

 われわれは、記念碑周辺でひと休みすると、はやる気持ちを抑えてデブリ・フィールドに向かった。
 そして、現場に着くや否や、金属探知機を手にしたキンブラー教授が、さっそく地面にあたりをつけて操作を始めた。すると、すぐに劇的な瞬間が訪れた。地面にかざした金属探知機が、「ピーッ!」と反応したのだ。しかも地面の1点で鳴りつづけている。取材班から「おおっ!」とか「ええっ!?」といった、歓声が思わず上がる。急いで反応があった周辺の土を掘り起こし、探知機をかざしながら土を選り分けて、反応した本体を捜していく。
 2度、3度と土を崩していくと、いくらもしないうちに、中から長さ2センチほどの金属箔状の物体が出てきた。もちろん、探知機は見事に反応して、「ピーッ、ピーッ!」と鋭い音を発している。

 手のひらにそっと乗せてみると、重さはまったく感じない。放射能測定の結果、土壌は0.05マイクロシーベルト、件の金属片は0.81マイクロシーベルトという数値が出た。微量とはいえ放射能を帯びた金属片だ。本来、ここにあるはずのないものだ。

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デブリ・フィールドで発見した小さな金属片を手にとる筆者。

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デブリ・フィールドでわれわれが発見した金属破片のひとつ。わずかの間に3個もの破片が見つかった。

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発見した金属を測定すると0.81マイクロシーベルトという微量の放射能を帯びていた。

 調べた限りでは、このデブリ・フィールド周辺で、放射能を帯びた機器類が放置された、あるいは使用されたという記録はまったく見つかっていない……。
 発見された金属箔を調べていると、捜索を続けていたキンブラー教授の金属探知機が再び鋭い音を発した。近寄ってみると、何やら大きな黒い塊に探知機が反応している。それは風化した動物の糞らしきものだった。すぐに中から1センチ足らずの金属片が見つかった。結局、この日はさらに約1センチの金属片を発見。わすかの時間で、幸運にも合計3つもの金属片が見つかったのである。キンブラー教授も驚きを隠せない。
「この10年間で25個しか発見できてないのに、なんという日だ、わずかな時間で3個も見つかるなんで……」
 あいにくセ氏40度という強烈な暑さのため、1時間足らずで現場を後にしたが、まさにこの日は、ロズウェルに幸運の女神が降臨したとしか思えない大成果だった。

回収された金属片は地球外起源!?

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