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頭に空っぽのテレビを被ってジャンプスーツを着た男の話など/南山宏・ちょっと不思議な話

「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2020年8月号、第436回目の内容です。

文=南山宏

国境捏造

 ロシアとフィンランド間の存在しない国境線を捏造するという手の込んだ詐欺容疑で、ロシア人男性ニコライ・アバカロフ(仮名、48歳)が逮捕された。
 2019年12月5日付「ヤフードットコム」によれば、ニコライは東南アジア系移民4人から、計1万ユーロ(約116万円)相当のロシア通貨80万ルーブルを騙し取って、あたかも彼らがEU(ヨーロッパ連合)領内に亡命できたかのように信じ込ませたのだ。
 ニコライはそのためにあらかじめ、湖畔の森の中に本物に似せた偽の国境標識を立てておき、4人をまず車に乗せて湖の向こう側まで遠回りの道を走ってから、次は徒歩で森の中を連れ回して、さも難儀しながら国境をなんとか越えられたかのように装った。
 湖面を渡る必要に迫られる”万一の場合に備えて”、空気注入式のゴムボートまで車に積み込む用意周到ぶりだったが、そんな彼の苦労もすべて水の泡と帰した。


テレビ男

「見てのとおり、頭に空っぽのテレビを被ってジャンプスーツ(落下傘降下服)を着た、キモい感じのトンデモ男だったよ!」
 アメリカはヴァージニア州ヘンリコ在住の目撃者エイドリアン・ガーナー氏は、防犯カメラの録画映像を見せながら説明した。
 去年の8月13日付「スカイニューズ」紙によれば、ヘンリコ付近一帯の少なくとも60軒の家々の住人たちは、夜が明けて外に出たとたん目を白黒させた。
 どの家の玄関先にも、どういうわけか中古品のテレビが1台ずつ置かれていたからだ。
 そして付近全域に設置された複数の防犯カメラが、夜中から早朝にかけて各戸の門前や玄関先に、重いテレビを抱えて運んできてはそっとかがみ込んで置いて回っている、テレビ頭の怪しい男の姿をばっちり捉えていたのである。
 この世にも奇妙きてれつな変装男がいったい何者なのか、何よりその目的が何なのかは、いまだに突き止められていない。

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