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空から落ちてきて悪臭を放つ……危険な落としモノノケ/黒史郎・妖怪補遺々々

ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から“忘れ去られた妖怪”を発掘する、それが「妖怪補遺々々(ようかいほいほい)」!
今回は、ある日空から降ってきた、しかも悪気を吐く化け物を補遺々々します。

文・絵=黒史郎

空より落ちてくる脅威

 明治のころのお話です。
 漁師の多く住む堀江という村に、ある日、空から不思議なものが落ちてきました。長さ約16メートル、幅約9メートル、周囲約30メートル、大きな袋のようなものです。そんなものを見たことがなかった村人たちは、とても驚きました。

「風の神があやまって袋を落としたんじゃないか!?」
「いや、これはラッキョウの化け物だ!」
――と、大混乱です。

 この正体不明の不気味な落下物を恐れた村人たちは、寄ってたかって、これを櫂で殴ります。しかしそれは、逃げるようにふわふわと飛んでいくので、逃すものかと追い回して打ち叩きますと、とうとう袋が破れ、そこから異臭が噴出しました。

「妖怪が悪気(あっき)を吐きだしたぞ!」

 村人たちは大慌てで逃げ出しましたが、運悪くこの〝悪気〟を吸いこんでしまった2、3人の村人は顔色が悪くなり、それから病みついて2、3日も寝込んでしまったといいます。

ラッキョウの化け物の正体

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