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天皇防護・ピラミッド・時間・古事記・断易……ムー民のためのブックガイド

「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。

文=星野太朗

「天皇防護 小泉太志命 祓い太刀の世界」宮㟢貞行 著

皇室に降りかかる邪気・邪霊を祓った神人

 昭和12年4月。当時、「最後の元老」として大正・昭和天皇を補弼(ほひつ)していた元内閣総理大臣西園寺公望は、立命館総長中川小十郎を通じて、とある男に名刀・菊一文字を託し、ひとつの密命を下した。「皇室に降りかかる災厄を古来の剣祓いで撥ねのけよ」と。密命を受けた男は、鹿島神宮での厳しい修行の末、タケミカヅチの神自身から、最強の霊剣「フツノミタマの剣」の剣祓いの秘儀を直接伝授された。
 男の名は、小泉太志命(こいずみたいしめい)。若くして「鹿島神流」の卓越した使い手であり、「尋常でない霊能」の持ち主として知られていた。彼が剣を振るうとき、「丹田で練った気が、剣先に伝わり、剣先から気の炎が二、三尺ほとばしるほど」であったというから、確かに尋常ではない。
 爾来、小泉は1日3万3000回にわたって剣を振り、皇室に降りかかる邪気・邪霊を祓いつづけることとなった。その威力たるやまさに想像を絶するもので、「皇居爆撃の使命を帯びていたB29-機」を上空で忽然と消し去ったという。「小泉の剣先から出た霊火がB29を包み込み、異次元に運び去った」というのである。
 敗戦後、小泉の使命はますます重大なものとなった。実際の戦争よりも、日本民族を霊的に奴隷化しようとする戦後の洗脳工作、いわば思想戦こそ、絶対に負けられない戦いであったからだ。何しろ著者によれば、「ケルトやマヤ、インカの道統が途絶えてしまった今、太古の霊性を受け継いでいるのは日本の天皇以外にない」のである。
 戦後、小泉が専念したふたつの事業。そのひとつが、昭和天皇が祭祀を執り行う間、「ただひとりの剣臣としてこれを妨害しようとする邪気、邪霊を祓う」こと。そしてもうひとつが、「国内に残存している3000年以上前からの怨念、邪念、執念を浄化すること」だった。後者のために、小泉は夫人とともに昭和43年ごろから各地の修祓に出かけることとなる。
 そして昭和天皇の大喪の礼に際しては、世界各国から参集する国家元首と共に群れ集う外国の悪霊や穢れを祓うため、影の行を執り行った。
さらに各国首脳の指導霊と対話し、「昭和天皇の御霊のもとに集結し平和に向かうよう説得した」。それから3年の内に、ソ連は崩壊し、米ソ冷戦は急速に緩和に向かったのだ。
 小泉太志命という、失礼ながら一般な認知度はあまり高くないと思われる人物(少なくとも、本稿執筆時点においてWikipediaに「小泉太志命」の項目は存在しない)が、これほどまでに偉大かつ重要な事業を成し遂げ、かくも深遠な霊性に到達していたことは驚くべきことである。
 と同時に、こうした人物にスポットを当て、その正しい姿を広く一般に紹介するというきわめて意義深い仕事を成し遂げられた本書の著者にも、惜しみない称讚と感謝を送りたい。
 本書を読めば、普段のわれわれが何気なく生活しているこの日本という国が、実際には神話の世界と直接接続している、世界でも稀有な土地であることが実感できる。全日本人必読の名著といえるだろう。


「ピラミッド 封印解除・超覚醒 明かされる秘密」松久正 著

ピラミッドの覚醒により地球は「大進化と新生」の時代へ

 著者は「ドクタードルフィン」の異名を取る整形外科専門医で、「松果体の覚醒によるDNAの書き換え」という独自の手法による治療法を提唱したことで知られる。だがそれはあくまで現世における表の顔。実際には著者は「地球に来る前、シリウスBという霊的な高次元世界」にいて、今から1000万年前に「半透明のイルカとして」地球にやってきた。
そして80万年前には「物性レムリアの女王」となったという。その他、さまざまな神として転生したり合体したりを繰り返した著者は、令和という「レムリア再生の時代」の到来を機に、ギザの大ピラミッドの封印を解き、覚醒させるという一大ミッションを敢行した。本書は、このミッションの詳細と、その意義を説くドキュメントだ。
 著者によれば、ピラミッドは今から「5~6万年前に高次元の力でつくられた」「高次元エネルギーを地球に降ろす装置」。過去にイエス・キリストやモーセ、ヒトラーなど、人類は7度にわたってこの封印解除に挑戦してきたが、だれも果たすことはできなかった。だが昨年、著者が人類史上初めてこのミッションに成功したことで「地球上のあらゆるピラミッドも一瞬にして覚醒」。これによって地球は「大進化と新生」の時代を迎えることになったという。本書の論旨を理解できただけで、すでにその人はある程度「覚醒」しているのではないか。そんなことを思わせる、気宇壮大にして痛快な一冊。


「亡くなった人と話しませんか」サトミ 著

死者との交流を通じて前向きに生き、人生を充実させる

 幼いころから「普通の人には聞こえない声が聞こえたり、みえないものがみえたり」していたという著者。他人の心を読んだり、人の死を予知したりということが日常茶飯事だったという。そんな能力ゆえに他人から気味悪がられたり、虐められたりしたこともあったというが、現在はその能力を活かし、亡くなった人などから届く言葉やメッセージを人々に伝える「スピリチュアル・テラー」とし活動している。
 本書はそんな著者が、これまでに出逢った多数の人々や霊たちとの交流を通じて育まれた知見にもとづいて、死後の世界の実相や死者とのつき合いかたをやさしく説き明かした好著だ。いずれも著者の実体験にもとづくものであるだけに、天国や地獄、成仏や転生などに関する著者の話はすんなりと腑に落ちる。
 紹介されるさまざまなエピソードはいずれも心温まるものばかりで、愛する人の死に歎き悲しむ人、あるいは大切な人の生前にもっといろいろして上げればよかったと後悔の念に苛まれている人にとっては、この上ない慰藉となるだろう。
 本書を通じて著者が一貫して述べているのは、死者との交流を通じて生者であるわれわれがどのように前向きに生き、人生を充実させていくかということだ。
 とくに最終章では、運をよくするための奥義として、「あらゆることに感謝する」という叡智が説かれる。人生の伴侶とすべき一冊であろう。


「時間はどこから来て、なぜ流れるのか?」吉田伸夫 著

人間に「時間が流れるように感じられる」理由を説く

 常日ごろ「時間がない時間がない」といいながら時間に追われて生活しているわれわれだが、そもそも「時間」とは何か、というと、ほとんどの人が改めて考えてみたこともないのではないか。
 時間は過去から未来へ向かって流れていくものだ、とだれもが思っている。だが現代物理学の知見によれば、そもそも時間に過去・現在・未来などという区分は無意味であるし、空間と同じく時間も「拡がり」であって、両者は併せて「時空」を構成している。そして時間に「過去から未来へ」という方向性があるのは、時間がその方向に「流れている」からではなく、宇宙の始源であるビッグバンが「極めて整然とした均一な高温状態だった」ために、空間の膨張によってビッグバンから遠ざかる方向に不可逆変化が生じ、ゆえに時間に方向性が生じるためなのだ。
 こうしてまとめると、小難しい感じがするが、素粒子論を専攻する理学博士である著者は、なるべく数式を使わずに、なぜそうなのかを丁寧に解き明かしてくれている。確かに難解ではあるが、高校程度の物理学の知識がある人なら、丹念に注意深く論旨を辿って読めば必ず理解に到達できるはず。最終的に提示される、人間にとって「時間が流れるように感じられる」理由を知れば、読者の目から鱗が何枚も剥がれ落ちるだろう。何しろそれは、「宇宙全体のエントロピーの急激な増大」のせいにほかならないのだ。


「もう一人の「明治天皇」 箕作奎吾」水原紫織(本物黒酒) 著

特異な視点にもとづく「もうひとつの日本史」

 著者は絵画と音楽、戯曲などの多くの分野を股に掛ける「藝術家」であり、現在は香港を拠点に現代浮世絵師として活躍しているという。「数多くの絵を描いてきたため、服を着ていてもその人の裸がわかるほど、人体の骨格などに精通」しており、その能力は本書においても遺憾なく発揮されている。
 本書で提唱されるのは、明治天皇が天皇家の血筋ではなく、箕作奎吾(みつくりけいご)なる人物の成り代わりである、という驚倒すべき仮説である。
 かつてネットの世界でも話題となり、「ムー」本誌でも特集された「大室寅之助=天皇すり替え説」は、その真相を隠すためのフェイクだったのか? という検証から始まり、著者はこの仮説を証明するため、呆れるほど浩瀚かつ多様な資料を渉猟しつつ、説得力ある論旨を組み立てていく。
 その結果、話は単に明治天皇の血筋の謎という主題を遙かに越えて、古代にまで遡る日本とユダヤの繋がりから、古より日本に存在した謎の放浪民と天皇家との関わり、鎖国時代も存続したオランダ商館の真の役割、「天皇」の号と天皇家の成立の真相といった日本史の闇の部分を鮮やかに照射し、語り得ぬタブーを白日の下に暴き出していく。そして最終的には、この日本と英国との驚くべき関係性が明らかにされる。
 本書は特異な視点にもとづく「もうひとつの日本史」であり、孤高の偉業というべき傑作である。


「古事記はなぜ富士を記述しなかったのか 藤原氏の禁忌」戸矢学 著

藤原氏にとって、富士山とは何だったのか?

 日本および日本人の歴史・文化は「富士山とともにある」。これはまぎれもない事実である、と著者はいう。にも関わらず、日本最古の歴史書である『古事記』『日本書紀』には、富士山はまったく登場しない。
 これはいったいどういうことなのか。その理由は、富士山の存在が、「朝廷の史書では触れることさえできない禁忌」であったからだ、と著者は喝破する。そしてその背後には、渡来人の家系である藤原氏が、みずからのルーツを隠蔽しようとする陰謀があった。
 では、その藤原氏にとって、そして広く東アジアの古代文明にとって、富士山とは何だったのか――。
 本書は2014年に出版され、日本図書館協会選定図書にも選出された『富士山、2200年の秘密』の増補新版である。著者は神職を務める傍ら歴史作家として活躍する人物で、これまでに古代史や風水、神道、陰陽道、怨霊などをテーマに多数の著作を世に問いつづけてきた。そんな著者みずから、とりわけ思い入れの深いテーマと認める富士山。それゆえに、『2200年の秘密』では「構想の半分ほどしか収録できなかった」という。それから6年を経て、満を持して「増補新版」として世に問われる本書は、まさに「完成版」の趣がある。
 内容の濃密さに比べて語り口はきわめて平易、改行を多用する文体のゆえに非常に読みやすい。日本史、日本神話に興味のある人、そして何より富士山を愛する人は垂涎の名著。


「1日でマスター 断易入門講座 上【龍の巻】・下【虎の巻】」雪之靜(叶世雪之靜) 著

断易の技法ごとの解説と演習

 儒教の根本経典である『易経』にもとづく占術では、「周易」として知られるものが一般的だ。これに対して、本書で解かれる「断易」は前漢の時代に成立したもので、周易と同じ卦の形を用いながら、そこに五行の思想を加え、卦に割り当てられた五行と、立筮する月日の五行との生剋合冲にもとづいて占断してゆく占術である。
 周易に比べて吉凶が明白に出る、具体的な日付の吉凶が出るなどの優れた特徴があるが、説明を聞いただけでも難解というイメージが先行してしまい、学ぶに躊躇するということになりがちだ。だが実際には、断易では周易のように64卦(け)だの384 爻(こう)だの象意をすべて暗記する必要がなく五行の生剋と十二支さえきちんと把握していればとりあえず占断はできるので、ある意味ではとっつきやすいともいえる。
 本書は、断易の技法ごとに解説と演習を加えた体裁で、解らなくともともかく実占と演習を積み重ねていく内に、自然と身についていくという懇切な入門書。しかも上巻は基礎、下巻は応用という構成なので、まずは上巻を勉強してみて、気に入れば下巻へ移るという方法も採れる。標題にある「一日でマスター」は到底無理にしても、10日もあればかなりのことができるようになるのではないか。まさに必携の入門書だ。


(ムー2020年4月号掲載)

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